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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 国民教育・高等教育・研究省(MENESR)
- 元記事公開日:
- 2017/02/16
- 抄訳記事公開日:
- 2017/04/19
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第3次「将来への投資」プログラムの開始
- 本文:
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国民教育・高等教育・研究省(MENESR)の2017年2月16日付標記報道発表によると、政府はこのほど第3次「将来への投資」プログラム(PIA3)の当初施策として2件(大学新課程および研究大学院)の施策の実施を発表した。概要は以下のとおり。
官報に掲載された政府・ANR間の協定で上記2件の施策の実施枠組みが規定され、各々10年間に2億5,000万ユーロ(大学新課程)、3億ユーロ(研究大学院)の資金が投入される。
第3次のPIAは100億ユーロの投資することにより、将来への投資の当初目標を強化して3つの優先課題(教育・研究の進捗支援、研究の強化、企業の近代化促進)に対処する。PIA 1および2との違いは、学校教育、高等教育ともに教育におけるイノベーションに大きなウェイトを置いていること、施設やチームに対して新たな教育のイニシアティブ・イノベーション能力を与える狙いがあることである。
●大学の新課程
本施策の目的は、フランスの高等教育制度が直面する課題に対処するべく、提供する教育の多様化を望んでいる大学、その他の高等教育機関を支援することである。次の3つの優先課題に対処する。
・新課程創設の第1の狙いは教育の多様化によって学生が最高の成果を得られるようにすることである。
・本施策には高い目標を持った生涯教育プロジェクト支援の狙いもある。
・第3の優先課題はディジタル革命によって誘発される高等教育の進化に関するものである。●研究大学院
本施策の目標は、修士・博士課程教育のほか複数のハイレベル研究所を再結集して1つまたは複数の「研究大学院」として創設することで、1つまたは複数の科学領域における教育・研究の国際的な影響力・求心力強化の可能性を各大学現場に持たせることである。
本施策はフランスの高等教育・研究制度の再構築の性格を帯びており、具体的には次のことを狙う。
・最高レベルの教育と研究の連携を強化する。
・地域全体の施設や現場の各テーマ毎の長所を有効活用する。
・国際的な影響力と国の求心力に貢献する。
・統合の枠組みを提供する。 [DW編集局+JSTパリ事務所]