[本文]
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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 下院科学・宇宙・技術委員会
- 元記事公開日:
- 2017/03/06
- 抄訳記事公開日:
- 2017/04/20
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EPA公正・公開科学取扱法、EPA科学諮問委員会改革法を提出
- 本文:
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2017年3月6日付の米国連邦議会下院による標記ニュースの概要は以下のとおりである。
本日、米国連邦議会の下院科学宇宙技術委員会のラマー・スミス(Lamar Smith)議長が、米国環境保護庁(EPA)公正・公開科学取扱法2017(公正法)を提出した。同時に、フランク・ルーカス(Frank Lucas)下院議員とスミス議長が、EPA科学諮問委員会改革法2017を提出した。両法案は、EPAの公正性と公開性を促進し、科学的レビュープロセスの公正性を維持することを目指したものである。
スミス議長は「EPAでは公正かつ公開された科学的プロセスが長きにわたり導入されていなかった。米国の納税者は、一般に公開されていない科学に基づいた規則や規制に従わざるを得なかったが、我々はそれを変更する。公正法2017は、EPAの規則と規制の基盤となる科学への一般市民のアクセスを確保するものである。本法案は、基盤となる科学的データが公開されていない限り、新たな規制が発効することを禁じるものである。」と述べた。
さらに「EPAの科学諮問委員会には、EPAが中核的な使命を果たすために、よりバランスのとれた科学者グループを参加させる余地がある。EPA科学諮問委員会改革法2017により、EPAに助言する科学者が、EPAの助成を受ける科学者とが同じではないことを保証することにより、利益相反が軽減される。我々の委員会は、これらの法案により、EPAの科学的公正性を維持し、EPAの内部レビュープロセスを強化することを目指している。」とも述べた。
ルーカス議員は、「EPAなどの政府機関の規制が、公共料金の値上げや雇用機会の減少など、何百万人ものアメリカ人の生活に影響するのを見てきた。40年近く前、議会はEPAの活動を見渡し、健全な科学がEPAの規則と政策を導いていることを監視するために科学諮問委員会(SAB)を創設した。本日、潜在的な利益相反を排除し、委員会メンバーの経歴を明らかにし、委員会の調査を公開することによりSABの説明責任と透明性を強化するEPA科学諮問委員会改革法2017を提出した。科学とデータは複雑な政策課題を解決する上で貴重なツールである。私は、この法案が過去8年間にその多くを失った連邦政府機関の信頼と信用の回復に役立つと考えている。」と述べた。
[DW編集局+JSTワシントン事務所]