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- 国・地域名:
- ノルウェー
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- ノルウェー研究会議
- 元記事公開日:
- 2017/03/17
- 抄訳記事公開日:
- 2017/04/27
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中核的研究拠点として新たに10か所のSFFセンターが誕生
- 本文:
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ノルウェー研究会議の2017年3月17日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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ノルウェー研究会議は、新たに10か所の研究グループをノルウェーの中核的研究拠点(SFFセンター)に認定した。これらの研究拠点は、世界レベルの研究を実施するため、10年間にわたり15億ノルウェークローネの資金を受領することになる。新たに認定された10か所のSFFセンターは、10年間にわたり、毎年平均で1,500万ノルウェークローネの資金を受領する。センターのうちの8つは、オスロ大学、ベルゲン大学、トロンハイムのノルウェー科学技術大学(NTNU)に所属している。残りの2つは、それぞれノルウェー経済大学とノルウェー国立公衆衛生研究所に所属している。
今回のSFFスキーム第4回資金供与ラウンドには、150の研究グループが中核的研究拠点の認定を得るため申請した。34のグループが二次審査に選出され、国際的な専門家による詳細な複数回の審査を経て、最終的に10のグル―プが選ばれた。
審査を実施した国際科学委員会は、最終選考まで進んだ申請グループの多くは質的に卓越しており、各々の研究分野において国際的にも優れたレベルだと判断している。
SFFセンターの認定にあたり、国際基準と照らし合わせて科学的に高いレベルであることが主な基準となる。この基準は、研究計画だけでなく、グループの主要な研究スタッフにも適用される。また、長期にわたる協調した研究活動が必要となる野心的なアイデアや複雑な課題への取り組みや、積極的な研究者トレーニングによる国際的な協力活動の推進等が求められる。
SFFスキームは、ノルウェーの研究の質を向上させるために研究会議が定めた最も重要な資金供与制度の一つである。欧州研究会議(ERC)からの資金供与に関してこれらのセンターが大きな役割を果たしていることからもセンターの重要性は明らかである。ノルウェーの研究グループに対するERCの割当て資金の55%が、SFFセンターに関連した研究者に支給されている。
[JSTパリ事務所]