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- 国・地域名:
- 中国
- 元記事の言語:
- 中国語
- 公開機関:
- 中国科技網
- 元記事公開日:
- 2017/03/31
- 抄訳記事公開日:
- 2017/04/28
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スパコン並列処理技術応用大会、無錫で開催
- 本文:
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2017年3月31日付の「中国科技網」は、「スパコン並列処理技術応用大会、無錫で開催」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。
3月31日、「スパコン並列処理技術応用大会」が江蘇省無錫市で開催された。同大会のテーマは「国産スパコンシステムにより、並列処理技術の応用能力を向上」という内容で、中国コンピューター学会、中国コンピューター学会無錫支部、国家スパコン無錫センター及び北京並列科技株式有限公司が共催し、国内の高性能計算及び応用分野における中国工程院副院長である陳左寧院士、船舶力学専門家である呉有生院士、中山大学データ科学と計算機学院院長である銭徳沛教授、清華大学教授兼国家スパコン無錫センターの楊広文センター長等を含む著名な専門家と学者らが出席した。
2016年6月、中国が自主開発したスパコン「神威・太湖の光(Sunway TaihuLight)」は世界で初めて1秒間に10京回の計算速度に達し、国家スパコン無錫センターに設置されている。11月、「神威・太湖の光」をベースとする三つの応用成果がグローバル高性能計算応用最高賞であるゴードン・ベル賞のファイナリストに選出され、最終的に、「1000万コア拡張可能大気動力学全陰解シミュレーション」が同賞を初受賞した。29年以来、本賞の「ゼロの突破」を実現し、中国高性能応用発展において新たな一里塚となった。中国スパコンセンターと各応用分野との交流を強化し、国産スパコンに基づきアプリケーションの開発と応用を推進するために、「スパコン並列処理技術応用大会」が無錫で開催された。
同大会では、各応用分野における専門家と学者が「神威・太湖の光」をベースとする最新成果、未来スパコンへの設計需要等を巡って学術報告・講座及び交流・討論等を行った。本大会は「神威・太湖の光」を代表とする国産スパコン技術成果の普及・応用に重要な役割を果たしている。
今後、中国コンピューター学会無錫支部は国家スパコン無錫センターにおいて、「スパコン並列処理技術応用太湖フォーラム」というプラットフォームを構築し、毎年、国内外のスパコン・ソフトウェア、ハードウェア・メーカー及び応用分野の専門家らに対して、全方位の技術交流プラットフォームを提供することで、中国の高性能計算処理技術の応用レベルを向上させる。
[JST北京事務所]