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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
- 元記事公開日:
- 2017/03/16
- 抄訳記事公開日:
- 2017/05/01
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共にがんと闘う
- 本文:
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ドイツのアメリカのがん研究者がワシントンでがんとの闘いのため一堂に会する。これに関して連邦教育研究省(BMBF)概略下記のような報道発表を行った。
がんとの闘いは国際的な重要課題であり、両国のがん研究者がこのためワシントンでより綿密な連携をはかるために一同に会する。グローエ連邦保健大臣とシュッテ連邦教育研究省次官が共にワークショップの開催を宣言する。
グローエ大臣談:「毎年世界で1,400万人ががんを発症している。新しい診断と処置方法によって患者の生存率は多くのがんで明らかに上昇している、とはいえがんはまだ世界中で最も多い死因となっている。がんとの闘いは保健政策的に最重要課題である。独米の研究協力は患者のためにがんとの闘いを前進させることに大きく貢献している」。
シュッテ次官談:「このイニシアチブの継続によってアメリカ政府は政権交代後も国民病であるがんとの科学に基づく闘いを明確にしている。がんとの闘いを全世界的に成功させるため、独米研究者の協力は不可欠である。科学における協力は信頼の外交といえる。この信頼は長年にわたる密接な協力によって醸成されたものであり、これを基盤としていくことができる」。
ワークショップの基盤となるのはアメリカのがんムーンショット・イニシアティブ(Cancer Moonshot Initiative)であり、その目標は、通常であれば成果がでるまでに10年かかる研究を5年で提供することにある。ワークショップにはアメリカおよびドイツのがん研究のトップ専門家が結集する。これによってドイツがんセンター、ドイツ・トランスレーショナルがん研究コンソーシアムの他、アメリカ側の国立がん研究所(National Cancer Institute)の研究者が長きにわたり培ってきた協力の伝統を継承し、深化させることができる。オバマ政権のJoe Biden副大統領が2016年1月にCancer Moonshot Initiativeを主導し、新政権においてもこれが継続される。新設されたタスク・フォースが国立衛生研究所(National Institutes of Health)およびその配下の国立がん研究所(National Cancer Institute)、さらにはがんとの闘いと取り組むすべての関係府省を一つのテーブルにつけることとなった。
[DW編集局]