[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
研究・イノベーション総局
元記事公開日:
2017/03/17
抄訳記事公開日:
2017/05/02

生物多様性研究を支える欧州の新たな「ビッグデータ」eインフラ

New European 'Big Data' e-infrastructure to support biodiversity research

本文:

2017年3月17日付の欧州委員会(EC)研究・イノベーション総局による標記に関する発表記事の概要は以下の通りである。

欧州委員会は本日、生物多様性と生態系研究のためのイー・サイエンスとテクノロジーの欧州インフラストラクチャー(LifeWatch)に対する欧州研究インフラ・コンソーシアム(European Research Infrastructure Consortium:ERIC)の法的地位を承諾した。この措置により、EUは国際機関が享受する多くの行政上の利点をLifeWatchに提供し、インフラストラクチャー・プロジェクトを成功裡に実施させることに役立つ。

LifeWatchは、生物多様性と生態系の研究を進め、気候変動などの重大な環境問題の解決に大きく貢献をすることを目指しており、汎欧州分散型eインフラストラクチャーを通じて、仮想的なラボラトリーや意思決定支援アプリケーションの作成を可能にする広範なデータ、サービス、ツールの大規模データへのアクセスを提供している。これらの仮想的な研究環境のおかげで、生物多様性と生態系の研究および保全に関連する特定の問題は、統合されたモデルの実装を通じて進めることが可能となった。

LifeWatchは、ユーザーに次のような新しいアプローチを提供する。
・無制限の計算能力とクラウド・キャパシティを持つ作業環境
・すべての段階(データ収集と相互運用性から結果の解釈まで)における研究プロセスの透明性
・学際的な研究とそれらの間の「取引地帯」の開発を可能にする一般的なアプリケーション

[DW編集局]