[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
報道センター
元記事公開日:
2017/03/27
抄訳記事公開日:
2017/05/16

欧州の若年層のモビリティを促す新しいイニシアティブを発表

Commission gives a boost to youth mobility in Europe

本文:

報道センターの2017年3月27日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
===
欧州委員会は、本日、欧州の若年層の学習とモビリティを支援するエラスムス・プラス(Erasmus +)計画に基づくイニシアティブ「Move2Learn, Learn2Move」を発表した。このイニシアティブは、少なくとも5,000人の若者が、個人もしくは学友らと共に、持続可能なかたちで他のEU加盟国を訪問できるようにすることを意図している。今回のイニシアティブはエラスムス計画の30周年に合わせて策定されており、欧州の若年層に改めて焦点をあて、市民のモビリティを促すという欧州委員会の2つの重要な優先事項にも合致する。

Move2Learn, Learn2Moveイニシアティブは、2016年に欧州議会が提案したアイデアをもとにしており、教員のための世界最大のネットワーク「eTwinning」を通じて実施される予定。eTwinningは、エラスムス・プラス計画の一部で、欧州の教員および生徒がオンライン・プラットフォームを通じてプロジェクトを展開することができる。

このイニシアティブは、eTwinningに参加している16歳以上の生徒の学級を対象とし、各々の参加国で最も優れたeTwinningプロジェクトに無料の旅行チケットが与えられるもの。最優良プロジェクトの選定にあたっては、社会統合が重要な基準の一つとなる。選ばれたクラスは、2017年8月から2018年12月までの希望する日程で、両親や教員の判断に従い、学校単位もしくは個々人で旅行することができる。

eTwinningは、2005年に欧州委員会のeラーニング・プログラムの中心的な活動として開始され、2014年以降、教育、トレーニング、若年層およびスポーツのための欧州のプログラムである「エラスムス・プラス」計画の一部に組み込まれている。eTwinningを支援および運営している欧州スクールネットは、教育を担当する欧州の30の省庁によって編成された国際パートナーシップで、欧州の学校、教員および生徒のために教育へのアプローチを考案している。またe Twinningは、37の支援サービスによって国レベルでもサポートされている。

[JSTパリ事務所]