[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
研究・イノベーション総局
元記事公開日:
2017/03/31
抄訳記事公開日:
2017/05/17

欧州委員会がEUおよび北アフリカの西部地中海諸国の研究・イノベーション対話を促進

Commission fosters research and innovation dialogue with the 10 (5+5) Western Mediterranean countries from the EU and North Africa

本文:

2017年3月31日付の欧州委員会(EC)研究・イノベーション総局による標記に関する発表記事の概要は以下の通りである。

カルロス・モエダス研究・科学・イノベーション担当委員は本日、チュニジアで「5 + 5対話」と呼ばれる西欧地中海地域における対話フォーラムに参加した。 この小地域フォーラムに参加している国々(アルジェリア、フランス、イタリア、リビア、マルタ、モーリタニア、モロッコ、ポルトガル、スペイン、チュニジア)から研究と高等教育に責任を持つ閣僚とハイレベルな閣僚代表者、そのほか地中海連合(UfM)とアラブマグレブ連合(AMU)総会の事務局長が参加して、研究とイノベーションにおける協力を深める方法について協議した。

モエダス委員は「我々の研究・イノベーションプログラムであるHorizon 2020は、世界中に開放されている。世界中の研究者や企業が参加することができる。私は、西部地中海諸国に、我々のプログラムを通じて彼らの共通の目的を追求するよう呼びかけたい。 これこそが水供給、農業食糧システム、移民流入、気候変動など、我々が直面している共通の課題に取り組むための最善の方法である。」と述べた。

チュニジアは、2016年12月1日からHorizon 2020に準加盟国として参加している。参加後、チュニジアは、国家の研究とイノベーションシステムのガバナンスとパフォーマンスの強化に取り組んでいる。チュニジアの研究者や団体はEUの資金を受けたプロジェクトに参加している。例えば、Sfax大学はMedSeAプロジェクトに参加し、地中海の酸性化の危険性に関する欧州の知識の向上に大きく貢献した。チュニジアの地方水資源研究センター(INRGREF)が参加したEAU4Foodプロジェクトは、地元住民に農業革新を直接もたらした。 また、欧州研究評議会から授与された上級助成金により、社会学者アリア・ガーナ氏はTaricaプロジェクトにおいてアラブの春の様々な成果を評価している。

背景:
「5 + 5対話」と呼ばれる西欧地中海フォーラムは、ヨーロッパ諸国と新しく誕生したアラブマグレブ連合との関係を促進するための非公式の小地域フォーラムとして1990年にローマで正式にスタートした。5 + 5対話は、本記事冒頭で示した10か国(アルジェリア、フランス、イタリア、リビア、マルタ、モーリタニア、モロッコ、ポルトガル、スペイン、チュニジア)で構成されている。

[DW編集局]