[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
中国科技網
元記事公開日:
2017/04/01
抄訳記事公開日:
2017/05/24

中国科学技術部の万鋼部長、北京科学技術イノベーションの進捗状況を確認

万钢调研北京科技创新中心建设

本文:

2017年4月1日付の「中国科技網」ネット版は、「科学技術部の万鋼部長、北京科学技術イノベーションの運営状況を確認」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。

3月29日、科学技術部の万鋼部長は北京協同イノベーション研究院を視察し、進捗状況を確認した。座談会では、万鋼部長は「創業イノベーションをより深く推進するために、大学、科学研究機関の成果及び人材の間の閉鎖的な状態を打破し、財政投入と市場投入、人材育成とイノベーションの実践、国際協力と創業イノベーションの関連課題を解決しなければならない」と述べた。

2014年、北京協同イノベーション研究院は北京市科学技術委員会、北京市海淀区の共同支援により設立し、民営非企業単位(機関)に属しており、理事会の指導の下で、院長責任制により運営されている。同研究院はオープン、集団化の方式で、「独創的な科学技術源流のためのセンター」、「業界技術の進歩促進センター」、「大型企業の技術イノベーションセンター」、「中小企業の製品イノベーションセンター」の構築に力点を置き、最終的に世界で一流のイノベーションセンターの建設を目標としている。これまで、「エミュレーション・ソフトウェア」、「外骨格ロボット」、「メガワット超臨界ヒートポンプ」等を含む世界の先頭に立つ科学研究プロジェクト130件以上を始動し、90件以上の成果が移転•転化を実現した。また、ハイテク企業33社が設立され、社会投資額として9億元(約150億円)近くを吸引した。

座談会では、万鋼部長は、「中共中央、国務院は北京市の全国科学技術イノベーションの建設を非常に重視している。北京協同イノベーション研究院は科学技術成果転化の新たなモデルを探求し、3つの協同(産学研創の協同、教育•研究と創業イノベーションの協同、国際協力と創業イノベーションの協同)を実現して、4つの方面での経験(各方面での研究により独創的な成果を形成、国際成果から協同イノベーション研究院への転化、知識伝授と創業イノベーションの一体化、北京での研究開発から全国への成果転化の実現)を生み出している」と表明した。

万鋼部長は、「北京市は科学技術体制改革を更に推進し、新型研究開発機関の役割を十分に演じ、科学技術と金融の緊密な結合をうまく促進し、創業イノベーションのエコシステムをよりいっそう最適化させる。今後、中関村改革の『フィールド・トライアル』の役割を更に進め、体制の改革、イノベーション政策と自由貿易区の結合、重大プロジェクト協同支援方式等の方面で、より深く研究を展開し、解決案と政策建議を提出すべき」と強調した。

参考:北京協同イノベーション研究院の主な参画機関
北京市財政局、北京市海淀区、北京経済技術開発区、北京生命科学研究所、北京兆易イノベーション科学技術株式有限公司、神華グループ有限責任公司、中国科学院、清華大学、協同イノベーション基金、協同イノベーションパーク、北京協同イノベーション孵化器有限公司。また、米国研究院、香港研究院、包頭(内モンゴル)研究院、南京研究院、邯郸(河北省)研究院である。

[JST北京事務所]