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- 国・地域名:
- スイス
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- スイス国立科学財団(SNSF)
- 元記事公開日:
- 2017/04/04
- 抄訳記事公開日:
- 2017/05/24
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Scientific Exchange:国際イベントや訪問のための新たな資金供与制度を設置
Scientific Exchanges: new funding scheme for international events and visits
- 本文:
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スイス国立科学財団(SNSF)の2017年4月4日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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スイス国立科学財団(SNSF)は、既存の資金供与制度であるScientific conferences(学術会議)、International Exploratory Workshops(国際探索ワークショップ)およびInternational Short Visits(国際短期訪問)を一つにまとめ、研究者の国際交流に対する支援を最適化すると発表した。ここ数年、SNSFに対して、Scientific conference、Interantional Exploratory WorkshopsおよびInternational Short Visitsの金銭的支援を要請する研究者が増えている。昨年は、約260の会議およびワークショップがSNSFの資金援助を受けて開催され、またSNSFは、トップレベルの研究者によるスイスへの研究目的での来訪(130件)や、海外のホスト機関を訪れるスイスの研究者に対する資金も提供した。このような背景から、2017年4月、SNSFはこれらの資金供与制度を「Scientific Exchange」という一つの制度に統合する。新制度では、異なる交流制度がまとめられるため、研究者からの申請が容易になる他、申請にかかる管理も簡略化され、資金供与のポートフォリオも合理化される。SNSFは、年間最大340万スイスフラン(約3.9億円)の予算を設定し、今後も学術交流への資金提供を続けていく意向。
全ての分野のイベントおよび訪問について国際交流助成金を要請することが可能で、学術イベントの場合には、海外からの参加者の旅費や食費、宿泊費に充当される。研究目的の訪問の場合は、スイスもしくは海外の招へい者の旅費、食費、宿泊費を請求可能。申請期日は定められていないが、申請者は、当該のイベントもしくは研究目的の訪問が開始される少なくとも4か月前までに申請書を提出しなければならない、としている。
[JSTパリ事務所]