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- 国・地域名:
- EU
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 研究・イノベーション総局
- 元記事公開日:
- 2017/04/03
- 抄訳記事公開日:
- 2017/05/25
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欧州委員会が接続型自動運転の導入を支援
Commission supports deployment of connected and automated driving
- 本文:
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2017年4月3日付の欧州委員会(EC)研究・イノベーション総局による標記に関する発表記事の概要は以下の通りである。
欧州委員会は、欧州における自動運転技術の迅速な展開に全力で取り組んでいる。2017年4月3日と4日にブリュッセルで開催された第1回欧州連合自動運転会議(CAD)において、その支援について確認した。
この会議では、EUの研究・イノベーションプログラムHorizon 2020によって育まれた自動道路輸送技術の開発における重要な進展(高度な車両制御、車両のローカリゼーションシステム、データ処理、人工知能、ユーザーインターフェイスなど)に焦点を当てている。
カルロス・モエダス研究・科学・イノベーション担当委員は「自動化された道路輸送は、急速に進歩している重要な分野であり、官民の組織的かつ協調的なアプローチを必要としている。自動車産業や道路インフラからITや電気通信に至るまで、広範囲に及ぶ業界がこの新しいフロンティアを探求する役割を担っている。そのため、この最初の欧州のイベントは非常に重要である。」と述べた。
欧州連合が、Horizon 2020を通じたものを含み、大規模実証とともに、法的および規制上の適切な枠組み、イノベーションに適した環境、研究プロジェクトへの支援を提供することが今こそ重要である。
EUの積極的関与は、高度に自動化された運転システムが市場で広く利用される前に対処する必要がある多くの課題(安全性の問題、一般市民による受容、サイバーセキュリティ、データの使用、プライバシー、責任、倫理的問題など)を克服するために不可欠である。
背景:
欧州委員会は、ユーザーに幅広いモビリティサービスのポートフォリオを提供するために接続型自動運転のEUの枠組みの開発を支援して、EU産業の競争力を強化し、モビリティを抑制することなく持続可能性を高めることを目指す。2016年4月に、EU諸国の輸送関係閣僚は、アムステルダム宣言で自動運転技術の開発に必要な手順の枠組みを示した。この宣言に沿って、欧州委員会は相互運用可能な接続され自動化された運転の展開のための一貫した欧州の枠組みの作成に向けて作業することを提案している。また、2017年3月23日にローマで開催された「デジタルの日」において、ヨーロッパ地域の29の国が、国境をまたいだ自動運転の実証試験に関する連携をより強化するための基本合意書にサインした。 [DW編集局]