Innovate UKの2017年3月8日付の標記発表の概要は以下のとおり。

春季予算では2017年度に2億7,000万ポンドの初期投資を発表している。これにより英国経済を変革する可能性のある破壊的技術の開発を促進する。学術界・産業界の専門家による取り組みに続いて、予算では産業戦略の一環で産業戦略チャレンジ基金（ISCF）を経由する第1期ファンディングを発表した。それには次の事項が含まれる。
・次世代電気自動車に動力を供給し大気汚染対策にも役立つバッテリーの開発、設計、製造において世界をリードする。
・海洋エネルギー、原子力、宇宙、深部採掘など、極限環境・危険な環境で運用される人工知能・ロボット技術による先端システムを開発する。
・最新の製薬技術の開発により、新しい薬剤や治療法の患者による早期利用を促進し、公衆衛生の向上を支援する。

予算ではまた、経済成長やイノベーション経済に必要な高度技術を有する研究人材の供給路を構築する計画も発表している。今後4年間に次のような事項に2億5,000万ポンドを投資する。
・産業戦略とつながる領域で博士号所有者のための追加1,000ポストの確保に9,000万ポンド。約85%がSTEM分野であるが、40%は産業パートナーシップを通じて実業界と大学との間の協力強化を直接支援するものである。
・産業戦略とつながる領域で、新参・中堅の研究者に対する新規フェローシップの支援に1億6,000万ポンド。

[DW編集局]