ロシア大統領府の2017年3月24日付標記発表によると、プーチン（Vladimir Putin）大統領は、大学および研究機関における科学技術・イノベーション活動に対するファンディング、さらには知識集約型生産を通してのこのような研究の成果の実用化について、民間投資を呼び込むための一連の指令を承認した。

政府は科学技術集約拠点（science and technology valleys）に関する連邦法案を議会に提出して通過させるよう指示を受けている。この連邦法が成立し施行されれば、政府はその規定に従い「Vorobyovy Gory」科学技術集約拠点の設立に関する決定を承認する。

モスクワ大学が「Vorobyovy Gory」科学技術集約拠点のインフラおよび研究支援を提供するための基金を創設し、「Vorobyovy Gory」の開発・運営プロジェクトを遂行する目的の管理会社を設置することになっている。

政府はまた、上記の基金や管理会社とその運営組織の設立を保証するため、これら組織に設立業務遂行に必要な資産を移転するよう指示を受けている。

※Vorobyovy Gory（日本語では「雀が丘」として有名）とは、モスクワ市南西部に位置する丘で、モスクワ大学の学部のほとんどがこの丘にある。

[DW編集局]