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- 国・地域名:
- アイルランド
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- アイルランド科学財団(SFI)
- 元記事公開日:
- 2017/04/07
- 抄訳記事公開日:
- 2017/06/02
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37件の研究実用化プロジェクトに460万ユーロの投資を発表
- 本文:
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アイルランド科学財団(SFI)の2017年4月7日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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メアリー・ミッチェル・オコナー雇用・企業・イノベーション大臣は2017年4月7日、アイルランド科学財団(SFI)が資金供与する37件の研究プロジェクトに460万ユーロを提供する旨を発表した。SFIは、この資金により、科学、技術、工学および数学(STEM)の分野にわたる研究の実用化が後押しされるとしている。SFIの技術革新開発賞(Technology Innovation Development Award:TIDA)は、アイルランド政府商務庁と共同で運営されているプログラムで、強力な経済効果をもたらす潜在性のある応用研究プロジェクトに取り組んでいる研究者を支援している。2009年にスタートしたSFIのTIDAプログラムは、大学レベル以上の研究者に対し、プロジェクト開発資金とアントレプレナーシップのためのスキル習得トレーニングを提供し、彼らが各々の研究に関連した実用化の機会を見出せるよう支援している。
TIDAは、研究者が応用研究プロジェクトの初期の段階に集中できるようにし、さらに実用化可能性のある新しい、もしくはイノベーティブな技術、製品、プロセスもしくはサービスの開発に向けて、彼らに各自のプロジェクトの技術的な実行可能性を実証する機会を提供することを目的としている。
今回採択された実用化プロジェクトには、糖尿病をより適切に管理するためのウェアラブル技術、ミツバチの巣箱のダニ感染症に対処するための化学製品不使用の技術、MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)対策のための3Dプリント可能な抗生物性ポリマー技術、および変形性関節症の患者向けの3Dバイオプリンティング軟骨組織などが含まれている他、賞を通じて47の研究ポジションを支援する。また、起業トレーニングも含んでいる。
[JSTパリ事務所]