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- 国・地域名:
- フィンランド
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- フィンランド技術庁(Tekes)
- 元記事公開日:
- 2017/04/10
- 抄訳記事公開日:
- 2017/06/07
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2016年におけるフィンランドの医療技術の輸出が21億ユーロ超に増加
Exports of Finnish health technology grew to over €2.1 billion in 2016
- 本文:
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フィンランド技術庁(Tekes)の2017年4月10日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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2016年におけるフィンランドの医療技術製品の輸出額が前年と比べて9.7%増加し、21億1,000万ユーロを超えた。医療技術は、フィンランド産業のハイテク部門の中でも依然として重要な輸出品目となっている。Healthtech Finlandによると、医療技術製品の輸入は8.0%増加して11億ユーロとなった。2016年の正味貿易収支は、初めて10億ユーロを超えた。
フィンランドは、医療技術に関して長期にわたり輸出が増加しており、貿易黒字が増加を続けている。ユーロが採択される以前も含めた20年にわたる分析によると、医療技術の輸出額の平均成長率は6.2%となっている。過去20年の間に輸出額は5倍以上増加し、正味貿易黒字も10倍に増えた。
2016年の正味10億ユーロの貿易黒字に最も貢献したのは、引き続きフィンランドが伝統的に優位に立っている医療機器品目で、正味合計額の90%近くを占めた。医療機器の輸出は11.8%増加し、13億5,000万ユーロとなっている。
診断薬と診断機器の双方を含む体外診断用品がこれに続き、2016年の体外診断用品の輸出は4.1%増えて5億2,600万ユーロとなった。この輸出品目は、2016年のフィンランドの貿易収支に対して2億2,200万ユーロと大きく貢献した。
輸出先では北米への輸出が23%と大幅に増加して8億4,100万ユーロとなり、医療技術輸出額全体の39.9%を占めた。欧州(EUおよびEFTA(欧州自由貿易連合)加盟国)への正味輸出額はほぼ横ばいで、2016年は6億8,000万ユーロとなり、輸出額全体の32.3%を占めた。
中国(香港を含む)への輸出も19%と大幅に増加して1億7,700万ユーロとなった。現在中国は、国単位の輸出先としては2番目となっており、輸出の7.7%を占めている。
[JSTパリ事務所]