[本文]
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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 国立科学財団(NSF)
- 元記事公開日:
- 2017/04/10
- 抄訳記事公開日:
- 2017/06/08
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2015年度は連邦研究費が増額
- 本文:
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2017年4月10日付の米国国立科学財団(NSF)による標記記事の概要は以下のとおりである。
国立科学工学統計センター(NCSES)の新しい報告書によると、連邦政府による研究開発および研究開発施設(施設および固定設備)に対するファンデイングは、2015年度は1314億ドルとなり前年度より1%減少した。この研究開発関連資金のうち、研究費は1%増加の636億ドル、開発費は4%減の649億ドル、そして、研究開発施設費は27%増の28億ドルとなっている。
同報告書によれば、各政府機関の研究開発および関連施設費は次の通りである。保健福祉省(HHS)は302億ドルの研究費を受給しており、政府機関内で最大のシェアを占めた。しかし、HHSの研究費は、前年度から1%減少した。その研究費は、基礎研究と応用研究の間で均等配分されている。また、252億ドルのライフサイエンス分野がHHS研究費の最大シェアを占めている。
エネルギー省(DOE)の研究費は、7%増の86億ドルに増加した。研究費の約52%が基礎研究、48%が応用研究であった。また、DOE研究費のうち工学分野(37億ドル)が最大シェアを占めている。
国防総省(DOD)の研究費は、1200万ドル減少し、67億ドルであった。DODの研究費のうち32%が基礎研究、68%は応用研究であった。また、DOE研究費のうち工学分野(27億ドル)が最大シェアを占めている。
国立科学財団(NSF)の研究費は、5%増の57億ドルであった。 NSFの研究費の88%が基礎研究に向けられた。 NSFは、環境科学に21%(12億ドル)、数学およびコンピュータサイエンスに18%(10億ドル)、工学に18%(10億ドル)、物理科学に16%(9億ドル)、ライフサイエンス分野に12%(7億ドル)を配分した。
米国航空宇宙局(NASA)の研究費は4%増加し55億ドルであった。 NASAの研究費の58%が基礎研究、42%は応用研究に配分された。 全研究費の87%が、工学(21億ドル)、物理科学(15億ドル)、環境科学(13億ドル)の3分野に配分された。
[DW編集局+JSTワシントン事務所]