オランダ科学研究機構（NWO）の2017年5月10日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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オランダ科学研究機構（NWO）はこのほど、「Responsible Innovation（責任あるイノベーション）（NWO-MVI）」の公募を開始した。今回の提案書募集では、生命の基礎的要素（Building Blocks of Life：BBoL）、創造産業、エネルギーおよびロジスティクスにテーマを絞っており、研究者および民間企業から構成されるコンソーシアムが本プログラムを通じて、イノベーションの倫理的・社会的側面に関する率先的研究のための資金を申請することができる。5月23日にはユトレヒトでマッチングイベントも開催される。

イノベーションを長期的な社会的ニーズおよび価値観に適合させることができるよう、Responsible Innovationは当初からイノベーションの倫理的・社会的側面を考慮している。また、新しいサービスおよび製品に対する倫理的・社会的要件は、イノベーションを推進する役割も果たしているとして、MVIにおける研究では、ステークホルダーとの密な連携のもとにこれらの側面にも取り組んでいる。

MVIの提案書募集は、研究者および企業から構成されるコンソーシアムを対象としており、博士号を持ち、NWOが認定したオランダの大学もしくは研究機関と協力している経験豊かな研究者が主な申請者となる。コンソーシアムには、プロジェクトに相応の資金を提供する民間企業が最低1社参加していなければならない。相応の資金の一部は、（半）公的組織から提供されることでも良い。申請は、大型プロジェクト（25万ユーロ）及び小型プロジェクト（12.5万ユーロ）いずれにも提出可能であるとしている。

[JSTパリ事務所]