[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
米国科学振興協会(AAAS)
元記事公開日:
2017/05/09
抄訳記事公開日:
2017/07/04

AAAS、2017年度研究開発予算を防衛した議会を称賛

AAAS Applauds Congress for Protecting Fiscal 2017 R&D Spending

本文:

2017年5月9日付の米国科学振興協会(AAAS)による標記発表の概要は以下のとおりである。

AAASがこのほど上下両院の幹部に宛てた書簡によれば、AAASは、研究開発プログランムに対する2017年度ファンディングを超党派で後押しした議会幹部らを称賛した。これについてAAASのラッシュ・ホルトCEOは「米国は長年、連邦政府による研究開発プログラムへの投資を頼りに、経済的に大きな利益を獲得してきた。このようなプログラムへの支援によって、米国は依然としてイノベーションの最先端の地位を確保している」と述べている。

今年度の残り期間(本年9月末に終了)を通して政府がファンディングを行う1.1兆ドルの支出承認により、トランプ政権が提案した支出削減案の多くは退けられた。結果として連邦政府の研究開発プログラムは、見積もりによると2017年度は前年度比5%増を獲得し、基礎・応用研究、開発、および研究開発施設の各プログラムが支出増を獲得している。

議会は、国立衛生研究所(NIH)、海洋大気局(NOAA)の研究局、国防総省(DOD)の科学技術プログラム、エネルギー高等研究計画局(ARPA-E)について予算の大幅増を予定した、とAAASは分析している。エネルギー省(DOE)の研究開発プログラムが漸増を獲得するなど、最終的な支出法案では、政府が2017年度後半に意図した削減の多くを拒否している。

本支出法案は5月4日に下院を通過、上院でもその翌日承認しており、その後トランプ大統領に送られて大統領署名により成立している。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]