[本文]

国・地域名:
ロシア
元記事の言語:
英語
公開機関:
ロシア大統領府
元記事公開日:
2017/04/02
抄訳記事公開日:
2017/07/04

2025年に向けたロシアの医療戦略

Minutes of the Council for Strategic Development and Priority Projects’ meeting signed

本文:

ロシア連邦大統領府の2017年4月2日付標記発表の概要は以下のとおり。

プーチン(Vladimir Putin)大統領は3月21日にクレムリンで開催された戦略的開発・優先プロジェクトに関する評議会の議事録にこのほど署名したが、本議事録には保健大臣と経済発展大臣の評議会での報告が含まれている。保健大臣からは2025年までのロシアの医療制度に焦点を絞った報告が行われた。

会議では、「2025年に向けたロシアの医療戦略」に盛られた主要優先課題が審議を経て承認された。その主要優先課題には次のものがある。
・一般国民向けの医療の普及向上
・革新的な医療・情報技術の医療現場への展開・導入
・市民が自らの健康に関して責任をもった行動をするよう奨励
・ハイテク医療サービス輸出拠点の構築
・医療品質管理システムの開発
・医療のデジタル化
・医療従事者の継続的専門能力開発の確保

議事録には上記の全ての領域におけるそれぞれの施策も示している。

ロシア政府の医療戦略の下での優先プロジェクトの編成では次の目標に従う。
・2025年までに平均寿命を76歳まで伸ばす
・2025年までに健康平均寿命を66歳まで伸ばす
・幼児死亡率を出生1,000人に対して4.5人に減らす
・健常者人口の死亡率を2025年までに該当年齢層人口10万人に対して380人に減らす
・循環系疾患による死亡率を人口10万人に対して500人に減らす
・腫瘍(悪性など)による死亡率を人口10万人に対して185人に減らす
・主要医療機関での待ち時間を減らし、医師による診察時間を増やす
・主要医療機関に勤務する専門医師などの医師の数を増やす
・最先端の教育を受けた学位を有する医師の数を増やす

2018年および2019年~2020年期の連邦予算案の編成にあたって、政府は医療戦略の下での優先プロジェクトの実施に必要な資金を確保するよう指示を受けている。また医療開発国家プログラムにも対応する修正を加えるよう指示を受けている。

[DW編集局]