[本文]
-
- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 国立科学財団(NSF)
- 元記事公開日:
- 2017/05/23
- 抄訳記事公開日:
- 2017/07/06
-
NSFの2018年度予算要求
- 本文:
-
2017年5月23日付の国立科学財団(NSF)による標記発表の概要は以下のとおりである。
NSFのフランス・コルドヴァ長官はこのほど、トランプ大統領の下での2018年度の議会に対するNSF予算要求内容を公表した。2018年度のNSF予算要求額66.5億ドルには、国家的に重要な領域における優先課題を明確にし、国家への投資に対して最高の見返りをもたらす最も革新的で有望な研究構想を特定するNSFの取り組みが反映されている。米国経済を牽引する基礎研究を支援し、国家の安全保障を支え、科学、工学、技術における世界のリーダーとしての米国の地位を維持するものである。
予算要求内容の具体例として次のものがある。
・サイバー活用材料・製造・スマート・システム(CEMMSS)—2億2,243万ドル
この投資には、画期的材料、先進製造技術、スマートシステム(ロボット技術やサイバー物理システムを含む)などNSF全体にわたる科学・工学研究業務を統合する狙いがある。・科学・工学における知名度の低い創案者の全米学習者コミュニティへの組み入れ(NSF INCLUDES)—1,488万ドル
科学・技術・工学・数学(STEM)企業において従来十分な待遇を受けていなかったり知名度が低い人たちの準備態勢、参加、発展性、貢献の可能性の強化を図る統合的な全米イニシアティブである。・食糧・エネルギー・水連環(ネクサス)におけるイノベーション(INFEWS)—2,440万ドル
この投資では、学際的な研究の取り組みを通して食糧・エネルギー・水連環の理解、設計、モデル化を狙う。・NSFイノベーションコア(I-Corps)—2,615万ドル
本プログラムは、NSFのファンディングを受けた研究者が創案と技術との間の橋渡しに役立つ資源に容易にアクセスできるようにしようとするもので、技術的応用への知識移転を支援するものである。・リスクとレジリエンス—3,115万ドル
予測可能性とリスク評価の向上、自然および人為的な異常事象への備えの強化を図ることで、生活の質、社会、経済へのインパクトを軽減する。・安全かつ信頼性の高いサイバー空間(SaTC)—1億1,375万ドル
この投資は、発見、習得、イノベーションを可能にするサイバーセキュリティに関する知識ベースを構築することで、より安全で信頼性の高いサイバー空間につなげることを目的とする。・脳の理解(UtB)—1億3,446万ドル
このイニシアティブは、進行中の認知科学・神経科学研究および進行中のBRAINイニシアティブのNSF分担分を網羅したものである。UtBの目標は複雑な脳についての完全な科学的理解を可能にすることにある。 [DW編集局+JSTワシントン事務所]