[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州研究会議(ERC)
元記事公開日:
2017/05/16
抄訳記事公開日:
2017/07/12

2018年ワークプログラムでシナジーグラントを再開

INFORMATION ON THE SYNERGY GRANTS 2018 BY THE ERC SCIENTIFIC COUNCIL

本文:

欧州研究会議(ERC)の2017年5月16日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
===
2018年の欧州研究会議(ERC)ワークプログラムで、ERCシナジーグラント制度が再開されることが発表された。シナジーグラント制度は、2012年および2013年の2度にわたり試験募集が行われている。今回の募集は、欧州委員会が2018年のワークプログラムを採択することを条件に、2017年7月19日に開始される予定で、2017年11月14日に締め切られる。ワークプログラムが実際に採択される日付により、締め切りは変更される可能性がある。2018年は、25件から30件のプロジェクトに最大で6年間にわたり1,000万ユーロの資金が提供される見込み。

シナジーグラントは、2~4人の研究代表者およびそのチームで構成される小グループによる協調的な仕事でしか解決されないような野心的な研究課題に対応し、研究者らの相補的な技術や知識、リソースをこれまでにないかたちで取りまとめることを目的としている。最終的には、科学の最前線における変革的な研究を可能にし、画期的あるいは予測できないような科学的成果や、学際的研究分野を生み出すような密な協力関係を支援することを到達点としている。

制度の対象は、欧州もしくは関連国に拠点を置く各国の研究者。研究代表者は、EU加盟国もしくはEU関連国で設立された研究機関に所属し、総勤務時間の50%をこれらの機関で過ごすことが求められる。また、総勤務時間の少なくとも30%をERCプロジェクトに費やさなければならない。協調してプロジェクト実施することにより科学の質や野心を高めるという他に、研究者に対して求められるその他の具体的な要件はない。ERCでは、このため競争力のある提案書が選出される可能性が高いとしている。

[JSTパリ事務所]