[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2017/06/01
抄訳記事公開日:
2017/07/26

ドイツと中国がイノベーションで協力

Deutschland und China gemeinsam für Innovation

本文:

メルケル首相と中国李克強首相はベルリンにおける共同イノベーションフォーラムで会談し、これに関して連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。

メルケル首相、中国李克強首相、ヴァンカBMBF大臣および中国万鋼科学技術部部長が、研究およびイノベーションにおける協力をより具体化するためにベルリンでの共同イノベーションフォーラムで会談した。協力の新たな重点はIndustrie 4.0および電気自動車に関する将来の研究および開発である。

BMBFは2015年に出した「中国戦略2015-2020」の実行のため毎年約2,000万ユーロを投資している。メルケル首相は中国との戦略的協力に確実な枠組を設けるために共同研究基金の設立を提案した。この基金は2018年にスタートし、2020年から両国がそれぞれ毎年最大400万ユーロを支出しようというもの。

ヴァンカ大臣は「両国の研究およびイノベーションにおける協力にはまだ多くのポテンシャルが隠れている」と語り、「共同研究基金によりわたしたちは2国間協力を戦略的に拡大し、ドイツと中国の研究機関および研究を行う企業の革新的技術の開発を支援しようとするものである」と続けた。

中国との協力によるイノベーション推進により、研究開発指向型の企業が中国およびアジアの市場のニーズにより適切に対応できるようになるだろう。加えて協力は共通の規格および標準の開発を進めるものである。ドイツは更に協力フレームワークの改善に尽力する。その一環となるのが安全で公正な市場参入条件および中国におけるドイツの研究機関および仲介組織の無制限の活動である。こういう方法でのみ企業は研究機関と共に、持続的にこの協力に参加する態勢を整えることができる。

今年初めドイツと中国は(イノベーション協力強化のパイロット計画として)、企業間および研究機関間のパートナーシップの振興措置を発表した。その焦点となったのはIndustrie 4.0 、E-Mobility等の未来技術であった。最初のプロジェクトは今年末にスタートする予定である。

[DW編集局]