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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
- 元記事公開日:
- 2017/06/06
- 抄訳記事公開日:
- 2017/07/28
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児童教育への支援早期かつ個別に
- 本文:
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連邦教育研究省(BMBF)の助成によりドイツ国際教育学研究所、ヒルデスハイム大学、その他2大学が行った児童の読み書き計算能力に関する調査の結果が明らかとなり、これに関して同省から概略下記のような報道発表がなされた。
ドイツでは3人に1人の児童が、読み、書き、算数を学ぶにあたり問題を抱えており、個々の発達および社会にとって憂慮すべき結果である。うち約半数は学習困難が著しく、読み、書き、計算に関する障害があると診断されるほどである。これはBMBFの助成によって行われた調査の結果である。
BMBFは対策措置として今後4年間に約500万ユーロを投入していくとしているが、その開始に当たりヴァンカ大臣は「読み、書き、計算障害をできる限り早期に確認し、就学前に個別の支援策を講ずることが是非とも必要である。基本的な学習能力をマスターして、初めて社会的、文化的、経済的生活の全てに参加し、あらゆる教育機会を享受することができる。ここに教育を所管する州政府および学校の大きな責任がある。この新しい研究プロジェクトによって子供たちを効果的に支援していく所存である」と語った。
このプロジェクトでは科学的根拠に基づく診断・支援手段を開発し、初めてオンラインで提供される。将来、教師、校内心理学者、学習セラピスト、地方青少年局、両親がその手法に関する知識を得て、利用してもらうことができる。目標は、できる限り多くの学習障害を有する児童および生徒を実証された情報と診断手法によって支援することである。
[DW編集局]