[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
米国科学振興協会(AAAS)
元記事公開日:
2017/06/09
抄訳記事公開日:
2017/07/28

AAASが2018年度研究開発支出レベルを追跡できるツールを公表

AAAS Unveils Tool to Track R&D Spending Levels for Fiscal 2018

本文:

2017年6月9日付の米国科学振興協会(AAAS)による標記発表の概要は以下のとおりである。

議会がトランプ大統領の2018年度予算案の組み替え作業を開始したので、AAASでは議会による歳出予算策定およびその研究開発支出への影響の追跡に役立てるべく、対話型のリソースを立ち上げた。AAASの研究開発予算・政策プログラムが作成した研究開発歳出予算ダッシュボード(R&D Appropriation Dashboard)では、連邦政府科学ファンディングに関わる利害関係者すべてに、通常は追跡が困難なプロセスを容易にモニターできるアクセス手段を提供する。科学者から大学管理者、連邦省庁職員に至るまで広範囲の利害関係者が、上記のような展開を慎重に見守ることができる。

予算配分プロセスは広範囲にわたっていてフォローが困難である。これは12の省庁および(主要科学プログラムの実行を担当する)複数の局に影響が及ぶもので、下院で12区分の基準、上院で12区分の基準がある。このような複数ソースからの目がくらむようなデータ列を一か所に集めたのが上記ダッシュボードの最も強力な特徴であり、特に分析ツールとして有用である。

ホワイトハウスが予算案を発表して以降、研究開発予算・政策プログラムでは連邦省庁全体の科学プログラムに対する予算青書のインパクトを分析している。最近の予算分析によると、大統領の2018年度予算案では国防支出に9.4%増を要求しているが、その中で国防総省の科学技術プログラムはほとんど恩恵を受けていない。実際には国防総省の科学技術プログラムは現在の2017年度のファンディングレベルを約5.4%下回っている。しかしこの提案されたファンディングレベルは減ってはいるものの、2016年度のレベルよりは3.5%の支出増を示している。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]