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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
- 元記事公開日:
- 2017/06/12
- 抄訳記事公開日:
- 2017/08/03
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デジタル・サミット2017:ネットワーク化がもたらす生活の向上
- 本文:
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6月12日、13日に開催されたデジタル・サミットについて、連邦教育研究省(BMBF)はこれについて概略下記のような報道発表を行った。
教育や医療のデジタル化に関するプロジェクトおよびイニシアチブを通じて、デジタル化がドイツの生活を向上させる方法を示す。デジタル・サミット(旧「ITサミット」)は「ネットワーク化による生活の向上」をモットーに、ライン川・ネッカー川地域が開催地となった。BMBFは、関係機関と共に、デジタル教育および医療のデジタル化に具体的に何ができるかを明らかにする。
会議の幕開けとしてヴァンカ大臣の出席のもと、ライニンガー高校(Leiningaer Gymnasium)において催しが行われた。同校は、「教育および科学におけるデジタル化」プラットフォームによって主導された2つのサミット・イニシアチブを実施している。一つはSchool-Cloud-Projectのモデル校として、もう一つはBitKom(ドイツ情報技術・通信・ニューメディア連邦連合会)が主導するSmart-School- Initiativeに参加している。BMBFが助成するSchool-Cloud-Projectのパイロットプロジェクトは、学校や専門分野横断的に学習内容をクラウドで提供しようとするものである。同校がある地域では合計26校がプロジェクトに参加している。School-CloudおよびSmart-Schoolno両プロジェクトとも、安全かつ柔軟なデジタル学習インフラによってどのようにして新しい学びの形が日常の教育の中に導入できるかを示すものである。
BMBFはライプツィッヒ大学コンピュータ支援外科センター(ICCAS)との協力により、将来のヘルスケア分野でデジタル化がいかに有効な効果をもたらし得るのかを明らかにする。「スマート手術室」が展示されており、メルケル首相、ヴァンカ大臣その他すべてのサミット訪問者に対し、最新のデジタル技術がどのように治療法の選定から外科手術の支援に至るまで、効率的かつ最適な患者ケアのために利用されるかを示している。BMBFはICCASを助成プログラム「地域的イノベーションイニシアチブ-旧東ドイツ」の枠組みでイノベーション拠点として助成している。
こうしたプロジェクトを成功させるために連邦政府の役割が何かを、政府関係者だけでなく、産業界とアカデミアがともに議論した。職業訓練の現場や医療・介護分野へのデジタル化の影響、Industrie 4.0の実現も同会議の重要テーマとしてあげられた。
[DW編集局]