[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
英国宇宙庁
元記事公開日:
2017/06/20
抄訳記事公開日:
2017/08/09

Platoミッションが英国宇宙セクターにもたらす好機

Plato mission brings opportunities for UK space sector

本文:

英国宇宙庁(UK Space Agency)の2017年6月20日付標記発表の概要は以下のとおり。

2017年6月20日に開催された欧州宇宙機関(ESA)の科学プログラム委員会の会合でPlato(系外惑星探査衛星)が採択された。これによって科学機器ペイロードの作製開始が可能となり、今後数か月の間に産業界に対して、ESAの宇宙船のサプライ契約に関する入札の募集がかけられる。

英国宇宙庁は搭載されるこの画期的科学機器の開発に2,500万ポンドを投資する。

2026年に打ち上げ予定のPlatoは、天空の広範な領域にわたって比較的明るい数千の星を観察することで、これら恒星の前をその惑星が横切るときの微小ではあるが規則的な輝度の低下を探索する。

天文学者はこれまでに1,000個を超える太陽系外の惑星(系外惑星)を発見しているが、その大きさや太陽相当の恒星からの距離において真に地球のような惑星であると証明したものはまだいない。昆虫の複眼を彷彿とさせるPlatoの複数の小型望遠鏡・カメラの一式で、最も近くて最も輝度の高い多数の星を凝視することができる。これによって太陽相当の恒星を周回する地球のような惑星、つまり、恒星からの距離も表面に水が存在できるような居住可能区域内にある惑星の発見を狙う。

英国宇宙庁に協力する英国の科学者・技術者は、このミッションのあらゆる側面に関与して主導的役割を果たす。例えば、ウォーリック大学のドン・ポラッコ(Don Pollacco)教授はPlatoの科学運営コンソーシアムを主導する。ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンのムラード宇宙科学研究所の科学者・技術者はカメラシステムの電子部品の設計・製造等を担当する。

[DW編集局]