[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2017/06/29
抄訳記事公開日:
2017/08/15

新フレームワークプログラム「宇宙と物質の研究ErUM」

Mit neuem Wissen für die Zukunft vorsorgen

本文:

連邦教育研究省(BMBF)は新しくフレームワークプログラム「宇宙と物質の研究ErUM」を発表することになり、概略下記のような報道発表を行った。

世界はどのような構造になっているのか、宇宙と物質は何からつくられているのか、新しい知識への探求は間断なく続いている。最小構成単位は何か、その相互作用はどのように機能しているのか。こうした疑問は自然科学における基礎研究、「宇宙と物質」という広い分野において、探求されている。研究者達はこのために、粒子加速器や望遠鏡等の最先端の研究インフラを必要とし、これらのインフラは新しい知識を得るためにますます高度化している。こうして技術的可能性の限界のギリギリのところで技術を開発し、ノウハウを国際的に結集させている。

BMBFは「宇宙と物質の研究ErUM」のためにあらゆる助成措置を通じ15億ユーロ/年を今後10年間提供する。

ヴァンカBMBF大臣は「粒子、物質、および宇宙の探求のような基礎研究は未来への備えであり、ドイツ内外における優れた基礎研究によってドイツの長期的なイノベーション力を備えていく。基礎研究は、がん治療、エネルギー供給における高効率のソラーセルやバッテリーに関するアイデアや方法をもたらしてくれる可能性があるからだ」と語った。

BMBFは同プログラムによって物質の最小構造-素粒子-から宇宙における最大構造までをテーマとしている。材料、生体分子、生物に見られる物質に関する研究は産業界および医学界における未来のイノベーションの基礎となる。さらに、研究インフラに関する研究は、イノベーションに必要とされる、数学、IT、自然科学および工学での後継者を育成することにつながる。

BMBFは研究者と共に未来の研究インフラの全体像を作成し、これらの国内外のインフラを構想から建設、設備の設置から操業、そして最終的には解体からインフラの再利用まで、見守っていく。

[DW編集局]