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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
- 元記事公開日:
- 2017/07/05
- 抄訳記事公開日:
- 2017/08/17
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救助隊用のハイテク技術
- 本文:
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連邦救助技術庁(THW: Federal Agency for Technical Relief)の研究成果発表会にヴァンカ大臣が出席、これに関して連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。
ポルトガルでの山火事やイギリスでの高層マンション火災等の大規模災害は、救助隊の対応能力について特別な課題を提示している。ヴァンカ大臣は連邦救助技術庁の研究成果発表会に当たり、「民間の安全研究に基づく新しいハイテク技術は、人命救助および救助者の防護に大変役立つものである」と語った。
革新的な問題解決策の多くはここ数年の安全研究によってもたらされたものである。生物学的物質あるいは爆発物を検知するモバイル機器、がれきなどに埋まった被災者を救助するための位置検知機器、大規模イベントにおける緊急対応計画に関するコンピュータ・プログラム、組織的金融犯罪分析用コンピュータ・プログラム等を指す。
連邦教育研究省(BMBF)は今後も民間セキュリティを高めるため、連邦内務省(BMI)と共に民間セキュリティ研究を推進する。デメジエールBMI大臣は「ドイツの民間セキュリティ所管官庁がその使命を効率的に果たせるよう最新の研究知識を利用できるようにしていきたい。セキュリティ研究の拡充はそのための重要な第一歩であり、日頃セキュリティに尽力する同僚たちを防護し、負荷を軽減させ、進歩をもたらすものである」と強調。
中核的研究拠点の設立等の措置によりBMBFはアカデミア、産業界、現場の専門家をさらに相互ネットワーク化することができる。研究者はこれに関して、投入時に救助隊を支援する自律的なシステムと取り組む。人間の生命が脅かされる事態においては、ロボットを危険な地域あるいは燃える建物に侵入させ、人命救助に当たらせる。拠点では解決策をテストする機会を作り、知識を蓄積し、国際競争におけるドイツの位置づけ確保を支援する。
民間セキュリティ研究は、市民の保護のほか消防、警察、災害救援への救急サービスの提供等、社会全体にとって重要な貢献を果たすものであり、セキュリティ所管官庁の直接的ニーズと結びつけるものである。これによって全てに利益をもたらす実践的な解決策を開発する。
[DW編集局]