[本文]

国・地域名:
オランダ
元記事の言語:
英語
公開機関:
オランダ科学研究機構(NWO)
元記事公開日:
2017/06/27
抄訳記事公開日:
2017/08/18

研究申請およびピアレビューに関する国際会議

International conference on high number of research applications and peer review

本文:

オランダ科学研究機構(NWO)の2017年6月27付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
===
2017年6月29日および30日、NOWはオランダのアムステルダムで研究申請とピアレビューのプロセスに関する国際会議を主催する。国際会議には、欧州、北米および日本の研究会議やファンディングエージェンシーから70名が参加し、多数の申請にどう対応し、またどのような措置を講じているか、措置による成否、ピアレビューのプロセスに代わる手段等について、各自の経験やグッドプラクティスについて話し合う。NWOは、この会議を通じて研究評価のプロセスにとって革新的な解決策を見出すための国際的な協力を促す、としている。

世界の研究評価およびピアレビューシステムは、徐々にではあるがその枠を広げつつあり、オランダの研究者も海外の研究者もこうした進展に影響を受けている。これに伴い、申請数の継続的な増加が問題の一つとなっており、必要なピアレビューの数も増大している。

今回の会議は、ピアレビューと、申請数の多さ、申請者の負担、ピアレビューの期間といった関連する課題に対処するための新たな手段を模索することを目的としている。また、定期的に会合を開くことによりこれらの課題について知識と経験を共有できるよう、研究会議やファンディングエージェンシーの専門家による国際ネットワークを新たに構築することも目指している。

今年NWOは、オランダの大学の研究者とともに、研究申請数の多さに関する全国会議を主催しており、その成果が今回の会議の成果とともに、NWOが自らのプロセスを改善するのに役立つと期待している。

[JSTパリ事務所]