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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
- 元記事公開日:
- 2017/07/14
- 抄訳記事公開日:
- 2017/08/28
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市民研究プロジェクトCitizen Science Projectsの選考結果の発表
- 本文:
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連邦教育研究省(BMBF)は助成プログラムCitizen Science Projectsの選考結果を発表し、これに関して概略下記のような報道発表を行った。
実験室で補聴器を開発する、田舎や都市での生活スタイルを研究する、蜂の保護のために動物の生態をセンサーで追跡するなど、市民と研究者が共同でできることはまだ沢山ある。BMBFはボランティアが研究者と一緒に活動できる13のプロジェクトを助成する。ヴァンカ大臣は「これらのプロジェクトは市民の研究活動を向上させ、研究方法を進化させ、社会的に重要な課題に対する回答を啓発するものである」と続けた。
BMBFは最長3年間これらプロジェクトを約500万ユーロで助成する。ヴァンカ大臣は「公的研究の分野で初めて市民の研究プロジェクトを助成する」と強調。この助成プログラムに対する反響は大きく、300以上の応募申請があった。このことはCitizen Scienceに対する関心の高まりを示しており、大臣は「将来、市民による科学研究を一層強化していく所存である」と述べた。
9人のメンバーによって構成される専門審査委員会はBMBFに対し、選考されたプロジェクトを推奨し、BMBFはこれを受け助成をスタートさせることとなった。プロジェクトは幅広いテーマを網羅しており、社会科学、自然・環境保護、健康領域に及んでいる。市民すなわち「研究の素人たち」は、大都市のウグイスの声を録音したり、都市部での食料栽培を調査したりするなど、研究者と一緒に独自の研究課題を見つけ、取り組むことができる。
[DW編集局]