[本文]

国・地域名:
オランダ
元記事の言語:
英語
公開機関:
オランダ応用科学研究機構(TNO)
元記事公開日:
2017/06/29
抄訳記事公開日:
2017/08/29

持続可能性ホットスポット・スキャンを開発

SUSTAINABILITY HOTSPOT SCAN GIVES SMES IN THE CHEMICAL SECTOR INSIGHT INTO SUSTAINABILITY OPPORTUNITIES AND RISKS

本文:

オランダ応用科学研究機構(TNO)の2017年6月29日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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オランダ応用科学研究機構(TNO)はこのほど、SMEが参加するオランダのCSR組織(MVO Nederland)およびオランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)とともに、SMEのための持続可能性ホットスポット・スキャン(Sustainability Hotspot Scan)を開発した。

このスキャンは無料で公開されており、特に合成繊維やプラスチック、医薬品、化粧品、洗剤、塗料など、化学産業における製品向けに開発されている。このスキャンは、企業が持続可能な製品開発において賢明な選択をする手助けとなる。企業は、スキャンに既存の製品を取り込めば、公正な取引に関するOESOの国際ガイドラインに準拠するために努力すべき事項について一目で確認することもできる。

このスキャンは、広く支持されている国際的なデータセットを利用している他、環境への影響および安全性リスクだけでなく、国際的な作業環境や人権、汚職といった目に見えない側面も含んでいる。スキャンへの情報入力は容易であり、TNOのElise Boukrisは、「安全データシート(Safety Data Sheets)が整備されていて、製品と原材料の産地について供給業者に確認できれば、スキャンは半日で終了する」と話す。

特にSMEを対象にした持続可能性スキャンの開発は、TNOがMVO Nederlandのために作成したロードマップの第一歩であり、このロードマップは、最終的には連鎖活動内のパートナー間の協力を推進し、国際CSR(I-CSR)化学ネットワークに属する主要なSMEの透明性と持続可能性を高めるとしている。ロードマップでは、目標達成を目指した数々のルートが定められている。

[JSTパリ事務所]