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- 国・地域名:
- 英国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- デジタル・文化・メディア・スポーツ省
- 元記事公開日:
- 2017/07/06
- 抄訳記事公開日:
- 2017/08/30
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3つの大学による1,600万ポンド規模の5Gテスト・ネットワークの開発
- 本文:
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デジタル・文化・メディア・スポーツ省(DCMS)の2017年7月6日付標記報道発表の概要は以下のとおり。
世界トップクラスの5G技術テスト・ネットワークには、英国を次世代モバイル技術の最先端に位置付ける狙いがある。そうすることで2030年までに最大1,730億ポンドの経済的付加価値をもたらす可能性がある。
キングス・カレッジ・ロンドン、サリー大学、ブリストル大学にある主要な5G研究機関の専門家らは1,600万ポンドの助成金を受けて最先端の5Gテスト・ネットワークを開発する。そこでは大学の専門能力と実業界のリーダーシップが一体となって技術試験を実施して、国民や企業が早期に利益を享受できるようにする。
5Gは信頼性の高い超高速モバイル接続をもたらすとともに、巨大な量のデータを処理し将来のモバイルフォンで予想される複雑なアプリケーションをサポートする能力も期待されている。また、自動運転車など社会に大改革をもたらす可能性のある新技術、先進製造技術やロボット技術、拡張現実、遠隔外科手術、スマート農業、スマートホーム、スマートシティなどでも使用される可能性がある。
このテスト・ネットワークは次世代モバイル技術の試験・実証を実施するもので、政府の次世代5Gテストベッド・試行プログラムにおける投資・協働作業4か年計画の最初の一環である。参加各大学は協力して3つの小規模モバイルネットワークを構築し、それを一体化してテスト・ネットワークを形成する。各ネットワークは実用的な5Gネットワークで予想される多数の要素(モバイル信号の受信器・送信器、5G信号を処理する技術など)を用意して、多数の潜在ユーザの試行を支援する。
本プロジェクトは既存の研究を基盤に構築するもので、英国における5Gの時宜を得た展開の実現に資するものである。次世代の5Gによる全英イノベーション・ネットワーク展開に向けた第1段階でもある。本投資ではまた、2018年前半における5Gによるエンド・ツー・エンド試験の実施を狙っている。実際の環境でアプリケーションやサービスを機能させるための5Gの能力を試験するものである。
[DW編集局]