[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
エネルギー省(DOE)
元記事公開日:
2017/07/12
抄訳記事公開日:
2017/09/06

DOE、先進自動車技術に1,940万ドルの投資を発表

Energy Department Announces $19.4 Million Investment in Advanced Vehicle Technologies

本文:

2017年7月12日付のエネルギー省(DOE)エネルギー効率・再可能エネルギー局(EERE)による標記発表の概要は以下のとおりである。

DOEはこのほど、先進バッテリー、軽量材、エンジン技術、エネルギー効率の良い交通システムの研究を促進する新規22件のコスト共有型プロジェクトに1,940万ドルを投資する旨発表した。

自動車技術局(VTO)によるこのファンディングは、エネルギー効率の良い先進の輸送技術やシステムにより米国のエネルギー安全保障が向上し、消費者や企業の輸送エネルギー・コストにかかる支出削減に資するとともに、米国の経済競争力強化に資することを改めて示したものである。

採択されたプロジェクトには次のようなものがある。

・フェーズ1「バッテリー萌芽(Battery Seedling)」プロジェクト
これら15件のプロジェクトは、リチウム電池技術の比エネルギー(キログラムあたり500ワット時)を倍以上にすることを目的としてVTOのBattery500コンソーシアムの研究を補完する革新的なバッテリー材料や方式の開発を狙う。これらプロジェクトは、バッテリーパックをより小型で安全で軽量で安価なものにして、究極的には電気自動車をより買いやすいものにする。

陸軍省は上記プロジェクトを支援すべく先進自動車動力技術連合(Advanced Vehicle Power Technology Alliance)を通じて100万ドルの追加支援を行う。

・エネルギー効率の良い交通システム
3件の採択プロジェクトが、コネクテッド自動運転車の省エネルギー効果を評価する研究を実施する。これらプロジェクトは、自動車の効率向上のためにネット接続や自動化を利用する新規ソフトウェア、制御方式、技術の創出を主導する。ネット接続・自動化技術を評価する最新の研究用車両テストベッドを使用して、共有モビリティと連携したネット接続・自動化によって利用可能となるシステム全体のエネルギー機会を分析する。

・統合型計算材料工学(ICME)・新規排出抑制戦略
2件のプロジェクトでICME技術を研究、開発、活用して、(省エネ・低コストの炭素繊維製造に使用可能な)多様な原材料・先駆体から低コストの炭素繊維を開発する。さらに2件のプロジェクトで、先進的な燃焼機関向けの最新の排出抑制戦略の研究開発を行う。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]