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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 米国科学振興協会(AAAS)
- 元記事公開日:
- 2017/07/13
- 抄訳記事公開日:
- 2017/09/07
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AAASの最高経営責任者(CEO)が国務長官に新科学技術顧問の指名を要請
AAAS CEO Calls on Secretary of State to Name New S&T Adviser
- 本文:
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7月13日付、アメリカ科学振興協会(AAAS)の標記記事の概要は下記のとおりである。
アメリカ科学振興協会(AAAS)の最高経営責任者(CEO) ホルト氏はティラーソン国務長官に対し、尊敬に値する科学者またはエンジニアを国務長官の科学技術顧問として任命すべく早急に行動すべきである、との声明を出した。現国務省科学技術顧問であるトゥレキアン氏は世界の科学技術コミュニティの見解を代表し、科学の発見を外交政策にとりいれることに適任であったが、全米科学工学医学アカデミー(NASEM)に移ることになったからである。トゥレキアン氏は2015年10月に国務省科学技術顧問になる前、アメリカ科学振興協会(AAAS)の国際担当で、AAAS科学外交センターを立ち上げた人物である。
ホルト氏はティラーソン氏に対し、新しい国務省科学技術顧問を任命するとともに、国務省で重要業務を担うための若手およびシニア科学者向けの現存フェローシップを維持すべきであると力説した。
ティラーソン氏は国務省再構築プランに携わっており、その中で、国務省科学技術顧問のポジションの将来が懸念されている。国務省科学技術顧問というのは2000年に作られたポジションで、国務長官が科学技術保健衛生に関する政策を外交政策に取り入れるのを確認したり、専門的な科学的アドバイスにより世界的課題解決のためのアプローチを助言したりするものである。
国務省科学技術顧問は1999年にカーネギー・コーポレーションとゴールデン・ファミリー財団による支援で作成された全米科学アカデミーの報告書の中で、国務長官に対し、科学技術保健衛生政策を外交政策作成の段階でも取り入れるべき、と述べたことから設置された。AAASは科学を外交に取り入れること(またはその逆で、外交に科学を取り入れること)に尽力して来た、その結果として国務省に科学技術顧問というポジションの設立という結果になった。
ホルト氏によると、ティラーソン国務長官はエンジニアとしてのバックグラウンドがあり、地域および世界の複雑な諸問題を解決するのに科学技術が果たす役割を理解している。科学技術が米国外交政策と交わる機会は増えてきている。世界規模の保健衛生問題、イノベーション、サイバーセキュリティ、エネルギー、環境、軍縮、国際安全、これらすべてにおいてしかりである。
国務省科学技術顧問はオルブライト国務長官により設置されて以来、民主・共和両党に仕え、人口知能から遺伝子編集に至るまでの先端技術の世界予測、また、伝統的な分野では海洋、衛星、科学研究施設などの国際協定について、国務省に科学的専門知識を提供し続けてきた。
国務省科学技術顧問はユニークなポジションで国務省のいろいろな部署、政府外部の科学コミュニティと関わり、交渉し、声明を出すといったことをする。このポジションは政治的でなく、期限付きで、国務省が客観的な科学界からの意見を聞くこができる重要なポジションである。過去の国務省科学技術顧問は、政権の変更に関係なく、複数の国務長官に仕えた。
[DW編集局+JSTワシントン事務所]