[本文]
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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 国立農学研究所(INRA)
- 元記事公開日:
- 2017/07/18
- 抄訳記事公開日:
- 2017/09/11
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ライム病およびマダニが媒介するその他の疾病の解明と予防にスマートフォン・アプリを活用
- 本文:
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2017年7月18日付国立農学研究所(INRA)の標記発表の概要は以下のとおり。
このアプリはiOSおよびアンドロイドのスマートフォンで無料でダウンロードできて、すぐに利用できる。INRAと国立食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は連帯・保健省と協力して、マダニ対策およびマダニが媒介する疾病対策の研究に参画を希望するボランティアを公募する。ボランティアと研究者の共同作業により、ライム病およびマダニが媒介するその他の疾病の解明や予防に必要なデータを収集する。
マダニは世界における動物の疾病媒介生物の筆頭で、ヒトの疾病では蚊に次いで第2位である。ヒトにおいてはマダニは特にライム病の原因である細菌を媒介し、フランスでは毎年約2万7,000件の罹患例がある。
2000年代以降、ANSES、INRA、アルフォート国立獣医学大学校はマダニに関する研究業務を主導している。この研究は基礎研究と市民参加型研究とを結びつけている。これによって展開された研究は、マダニが媒介する病原体の解明とその適切な対策を可能にしている。CITIQUEと称するプロジェクトの一環で研究者らは、研究パートナー機関や連帯・保健省と協力してWebサイトおよび”Signalement-Tique”(マダニ警報)と称するスマートフォン・アプリを開発した。このアプリはAppleのAppStoreおよびGoogleのPlayStoreのプラットフォームでダウンロード可能である。
[DW編集局+JSTパリ事務所]