[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2017/07/31
抄訳記事公開日:
2017/09/12

新設のマックス・プランク・フンボルト研究賞が2018年にスタート

Neuer Max-Planck-Humboldt-Forschungspreis ab 2018

本文:

フンボルト財団とマックスプランク協会(MPG)が共同で研究賞を設けることとなり、これに関して連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。

同賞の賞金は150万ユーロで、2018年から外国の研究者に授与される。賞の対象となるのは傑出した将来性を有する研究者である。

傑出した、特に革新的な、国際的科学者にドイツの大学あるいは研究機関で一定期間の研究滞在をしてもらおうというもの。受賞者はドイツで研究活動や人脈づくりを柔軟に行うことができる。今回の賞はBMBFが資金提供するもので、フンボルト財団とMPGがこれまで毎年2名の研究者に授与していたマックスプランク研究賞に取って代わるものである。

新設のマックス・プランク・フンボルト研究賞においては、MPGノミネート委員会がドイツの大学・研究機関での滞在に大きな関心を有する3名を候補者として選び出し、フンボルト財団とMPGの会長も名を連ねる選考委員会で受賞者を選考する。賞金の150万ユーロは大きなリスクを伴う研究を可能にし、新しい研究フォーマットを開発するのに利用される。さらに個人向けの賞金8万ユーロで補完される。

ヴァンカ大臣は「新たなマックス・プランク・フンボルト研究賞によって、ドイツの科学システムのために有望な国際的研究者に働きかけ、獲得することはもとより、柔軟性、実行性、実行可能な研究内容等の観点からしても、新たなページを開くことになる」と語った。

フンボルト財団会長は、「新たな賞によりこれまでは不可能であった傑出した国際的研究を得ることができる。彼らの中には仕事上あるいは個人的な理由によりドイツに長期滞在できない者もいる、しかし、より柔軟な一定期間の研究滞在であれば、多くの研究者が関心を持つのではないか」と述べている。

シュトラトマン マックスプランク協会会長は、「この賞は既に国際的に注目されており、これにより全世界から優れた研究者をタイムリーにドイツに招くことができ、彼らがドイツの科学システムを知り、また研究拠点のために重要な刺激を与えてくれる。国際協力が科学の成功にとって決定的に重要なものであることを示している」と強調している。

同賞は自然科学・工学、生命科学、人文・社会科学の3分野に交代で授与されることになる。

[DW編集局]