[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦経済エネルギー省(BMWi)
元記事公開日:
2017/08/04
抄訳記事公開日:
2017/09/22

イノベーションと投資の強化を優先すべき

Machnig: „Stärkung von Innovation und Investition muss Priorität erhalten“

本文:

連邦経済エネルギー省(BMWi)はこのほど知識をベースとした資本に関する研究報告を発表し、概略下記のような報道発表を行った。

研究報告「ドイツにおける知識をベースとした資本:生産性・成長効果に関する分析と指標体系の構築」についてマッハニッヒ次官は、「投資に際しては一般的に機械や設備が注目される。しかし同じように重要なのは研究、ソフトウエアあるいは特許のような知識をベースとした資本への投資である。今回の調査は、どれくらい多くのドイツ企業が知識をベースとした資本へ投資し、それらの投資がその生産性にどのような効果を与えているのかを示したものである。その結果は、特に中小企業およびサービスセクターにおいて、デジタル化のチャンスを積極的に活用するために投資増を図らなければならないということを明らかにしている。従って、イノベーションおよび投資の強化を優先することがドイツにとって決定的に重要である。これをどのように進めていくのかについては、3月に提示された「包括的成長のための10ポイント計画(Zehn-Punkte-Plan für inklusives Wachstum)」で示された通りである」。

今日、既にドイツの企業は収益の約10%を無形の資産に投資している。同調査は、初めて企業レベルでの各種データ源を結びつけ、組織資本、研究開発、ソフトウエア、データバンク、そして特許およびライセンス等への投資がもたらす成長や生産性の効果を単一のフレームワークの中で分析している。これらの投資は平均的に見て企業の生産性に明らかなプラスの効果を与えている。しかしドイツでは投資がいくつかのセクターや企業に強く集中している。特にサービス領域では知識をベースとした資本への投資が非常に少ない、しかし実際、その領域での生産性効果は大体において高いのである。

[DW編集局]