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- 国・地域名:
- 中国
- 元記事の言語:
- 中国語
- 公開機関:
- 中国科学報
- 元記事公開日:
- 2017/08/23
- 抄訳記事公開日:
- 2017/10/10
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北京、2025年にグローバル新興ロボット産業イノベーションセンターの構築を目指す
- 本文:
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2017年8月23日付の「中国科学報」ネット版は、「北京、2025年にグローバル新興ロボット産業イノベーションセンターの構築を目指す」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。
北京で開かれた2017世界ロボット大会では、北京は始めて「ロボット産業イノベーション発展路線図」を発表し、「2025年までにグローバル新興ロボット産業イノベーションセンターの構築を目指す」という戦略見通しを示した。
現在、中国はロボット応用大国からイノベーション大国へ転換している。ここ数年、中国の工業ロボットの年間売上は年間平均35%増加し、2016年には工業ロボットの年間生産量7.2万台、世界シュアの4分の1を占め、音声認識、図像認識は世界で先頭に立って、制御機器、サーボモータ(Servomotor)、精密減速機等のキーポイント部品の研究開発において重大なブレイクスルーを遂げた。
中国最大の先端情報技術と次世代インターネット技術の誕生地として、北京はロボット先端技術分野におけるトップレベルの優位性を持っている。2016年、北京のソフト情報サービス業は営業収入が7,287.60億元(1人民元は約17.15円)を実現、人工知能分野では240社以上の人工知能企業を擁し、受理した特許出願件数が7,841件に達した。関連統計によると、中関村の人工知能企業は総収入が4,122.50億元を実現した。
世界ロボット大会は永久に北京経済技術開発区で開催することを決めた。建設中の「中国製造2025モデル区」の一部分に、北京経済技術開発区は亦創知能ロボット産業パーク、大族企業湾を核心とするロボット産業革新基地の建設が完成し、ハルビン工業大学特殊ロボットグループ、安川首鋼ロボット有限公司(安川電機株式会社は1996年に中国鋼鉄大手の首鋼集団と安川首鋼機器人有限公司を北京で設立し、安川ロボットの販売を展開してきた)等の複数の大手企業及び研究開発機関の駐在を引き付けた。ロボット企業は100社以上に達し、産業規模は約30億元を実現した。
「北京市ロボット産業イノベーション発展路線図」に基づき、北京は二段階に分けて戦略目標を設定する。
第一段階:2020年までに北京ロボット産業の収入120〜150億元を達達し、業種における10軒のリード企業及び10軒の研究開発本部を育成・形成し、10件の工業ロボットの重大な応用プロジェクトを実施する。
第二段階:2025年までに北京ロボット産業の収入約600億元を達成し、世界で先頭に立つロボット技術協同イノベーション体系を形成する。人工知能等の分野で世界をリードし、操作システム及びソフトウェアは国際のトップレベルを達成し、基本的に世界をリードするロボットイノベーション応用基地の建設を完成する。北京市経済と情報化委員会の張伯旭主任は、「北京ロボット産業の発展は始動から加速への重要な時期にあり、優先的に工業ロボットの集成・応用を重点に置き、サービスロボットと特殊ロボットの発展を支える」と表明した。
[JST北京事務所]