[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
保健省(DH)
元記事公開日:
2017/07/14
抄訳記事公開日:
2017/10/10

新規の医療・技術に8,600万ポンドのファンディング

£86 million funding announced for new medicine and technology

本文:

保健省(DH)およびビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)の2017年7月14日付標記発表の概要は以下のとおり。

政府は医療のブレークスルーを展開する英国企業に8,600万ポンドの新規ファンディングを発表した。このパッケージにより中小企業は国民保健サービス(NHS)における新技術の開発や試験が可能になる。これには、患者が病院でなく自宅で自分の状況を管理することを支援したり、あるいは新しい医療を展開するための、デジタル技術等のイノベーションが含まれる。

このファンディングを利用することで、研究室からNHSの患者に新しい技術を届けるのに必要な時間も早まることになる。これまでに支援を受けた技術はすでに患者に利益をもたらしつつある。たとえば、MyCOPDは慢性閉塞性肺疾患(COPD)に罹患した人が自分の状況のより適切に管理することを支援するオンラインシステムである。これによって3万2,000人以上の患者が呼吸の改善、再発の対応、医薬の適正使用監視等で支援を受けている。

ファンディングは次の4つのパッケージに分割されている。
・学術保健科学ネットワーク(ASHNs)に3,900万ポンドのファンディング。これにより新技術がもたらす利益を評価し、患者にとって本当に役に立つ技術をNHSが地元のニーズに合わせて取り上げるよう支援する。
・イノベータ向けのデジタル医療技術カタリストに3,500万ポンド。これは患者とNHSが使用するデジタル技術の開発に対するマッチ・ファンディングである。
・革新的な医薬やデバイスを保有する中小企業が、既存の実験機会を活用して現実世界での試験を行うことで必要とする確証が得られるように支援するべく、今後3年間に最高600万ポンドのファンディング。
・NHSの各機関による日常の現場への新技術の取り込みを支援する600万ポンドの進路変革基金(Pathway Transformation Fund)。これは、職員への新しい機器の使用方法に関する研修など実践上の障害の克服に役立つ。

[DW編集局]