[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立科学財団(NSF)
元記事公開日:
2017/08/24
抄訳記事公開日:
2017/10/11

NSFの新規助成では科学コミュニティを分野横断的に一体化させてデータ科学の基盤形成を狙う

New NSF awards will bring together cross-disciplinary science communities to develop foundations of data science

本文:

2017年8月24日付の国立科学財団(NSF)による標記発表の概要は以下のとおりである。

NSFはこのほど12件の「データ科学を基本とする分野横断的研究(TRIPODS)」プロジェクトに対する1,770万ドルのファンディングを発表した。これらプロジェクトでは、統計学、数学、理論コンピュータ科学のコミュニティが一体となって、データ科学の基盤形成を図る。11州の14機関で実施され、分野の境界を超えるデータ科学において長期の研究・研修活動を推進する。

技術の進歩とコンピューティング・インフラへの空前のアクセスにより、多様な情報源からのデータが爆発的に増大した。このようなデータの利用可能性、それらの量と種類、収集の速度が科学・工学のあらゆる分野における研究を変革しつつある。NSF将来投資の10大構想の1つである「データ革命の活用」を通じて、NSFはデータ主導型の科学・工学の基盤的研究の支援、一定のまとまりをもった連携性のある全米規模のデータインフラ研究方式の具体化、データを扱う能力のある21世紀型人材の育成に努めている。

TRIPODS助成金は、最先端の数学的・統計的ツール、適切なデータ・マイニングや機械学習方式、可視化能力の強化等に対する大型投資を通じて、データ主導型の発見を可能にする。

このほど発表されたTRIPODSフェーズ1の助成では、小規模の共同研究組織の展開を支援する。次のTRIPODSフェーズ2ではより少数の大型研究組織を支援する予定である。フェーズ2では、フェーズ1の研究組織の中から第2次提案競争プロセスを経た助成対象者のほか、フェーズ1の助成対象プロジェクトが招聘した新規の協力パートナーも選抜の対象になる。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]