[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
国家自然科学基金委員会(NSFC)
元記事公開日:
2017/08/24
抄訳記事公開日:
2017/10/13

国家自然科学基金委員会(NSFC):2017年度の助成プロジェクトの主な進展状況を報告

国家自然科学基金2017年度项目资助进展新闻发布会在国新办举行

本文:

2017年8月24日付のNSFCウェブサイトは、「国家自然科学基金委員会(NSFC):2017年度の助成プロジェクトの主な進展状況を報告」について報じた。本記事ではその概要をまとめる。

8月24日、2017年度のNSFC助成プロジェクトに関する記者会見が開かれ、国家自然科学基金委員会(NSFC)・楊衛主任が2017年度の国家自然科学基金プロジェクトの申請に関する受理、審査及び助成等の状況を紹介した。

楊衛主任の紹介によると、2017年8月25日までにNSFCが受理した各種プロジェクトの総申請件数は194,966件、採択件数は40,860件、助成の直接費用は199億7346.66万元(約3400億円)に達し、2017年度助成計画の78.29%を完了した。

2017年度科学基金プロジェクトの評価審査と助成状況は以下の三つの特徴を持っている:
一、最先端の基礎研究に焦点をあて、学科配置を調整し、重点領域を強化し、独創的なイノベーションを激励している。今年の自由探求プロジェクトの助成金は全体の約70%で、第13次五カ年計画が確定した優先発展領域を踏まえ、重点プロジェクト助成金の増加幅は約9%近くに達した。

二、人材育成を先鋭化し、イノベーションのチームを育成した。また、若手科学研究者への支援を強化し、去年より青年科学基金プロジェクトの助成率を18%に引き上げた。NSFCの2017年度優秀青年科学基金プロジェクトの平均助成率率は8.20%に達した。

三、戦略的ニーズのための学際融合を促進する。今年、科学基金は、国家重大戦略のニーズと科学技術発展の重点戦略領域を目指し、供給側(サプライサイド)構造改革及び合成生物学、人工知能等の重要な先端領域への科学技術支援を強化している。引き続き基礎科学中心プロジェクトを試行し、ハイレベルの学術を構築し、学科の学際融合を促進して、共同助成事業を広く切り開き、協同イノベーションを強化する。

楊衛主任は、「国家自然科学基金委員会(NSFC)は一貫して審査の公正性の維持を一番に置き、持続的に評価審査制度を改善する。今後、我々は法律・法規に基づき評価審査を強化し、評価・審査の専門家に関する公正性の調査を行って、更にリスク予防の技術サポートを展開する」と強調した。

[JST北京事務所]