[本文]

国名:
英国
公開機関:
Innovate UK
元記事公開日:
2017/07/24
抄訳記事公開日:
2017/10/16
元記事の言語:
英語

BEIS大臣、産業戦略の一環でバッテリー技術の振興策に着手

Business Secretary to establish UK as world leader in battery technology as part of modern Industrial Strategy

本文:

Innovate UKの2017年7月24日付標記報道発表の概要は以下のとおり。

ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)のグレッグ・クラーク(Greg Clark)大臣はこのほど、産業戦略に関する基調講演において、バッテリー技術に対する2億4,600万ポンドの政府投資の第1段階着手を表明した。バッテリーの設計、開発、製造における英国の能力を強化し世界をリードすることを確保する狙いがある。「ファラデー・チャレンジ(Faraday Challenge)」と称するこの4か年投資ラウンドは政府の産業戦略の主要部分を成す。これによりバッテリー技術専門能力の研究と開発両面での振興を目的として、統括されたプログラムによるコンペティションを実施する。

このチャレンジの一貫性ある効果を確保するべく、包括的な「ファラデー・チャレンジ諮問委員会(Faraday Challenge Advisory Board)」が設置される。この委員会の委員長を務めるリチャード・パリー=ジョーンズ(Richard Parry-Jones)教授は工学界の大物で、自動車業界では何十年もの幹部経験があり、最近では英国自動車評議会(UK Automotive Council)の議長を6年間務めている。

「ファラデー・チャレンジ」のコンペティションは、研究、イノベーション、スケールアップの3つの流れに分けられ、英国の世界トップクラスの研究を市場に対応できる技術に転換するための変革を牽引するよう工夫されている。

・研究
バッテリーの材料、技術、製造プロセスの世界トップクラスの研究・教育支援のため、政府は4,500万ポンドのコンペティションを開始した。これを率いるのは工学・物理科学研究会議(EPSRC)で、優れたマインドと優れた施設を一体化してバーチャルな「バッテリー研究所」の創設を狙う。このような大学コンソーシアムが成功すれば、この領域における主要な産業上の課題に取り組む研究を任すことができる。

・イノベーション
研究機関が完了させた最も前途有望な研究は、Innovate UKが主導する協働研究開発コンペティションを通じて、市場化段階に移される。最初のコンペティションは現在、英国ですでに行われている世界トップクラスの優秀な研究に基づいて、その技術を英国企業がより利用できるように支援するものである。

・スケールアップ
バッテリー技術の実世界での利用・応用のさらなる展開を図るべく、政府は先端推進システム技術センター(Advanced Propulsion Centre)が率いるコンペティションを開始した。これによって新設予定の最先端オープンアクセスの英国バッテリー製造開発施設(National Battery Manufacturing Development facility)に関する最も優れた提案を特定する。

「ファラデー・チャレンジ」は、政府がその産業戦略チャレンジ基金(ISCF)の旗のもとに企業や大学と協力して特定した主要チャレンジ6領域のうちの一つを形成している。2017年4月に政府は、雇用を創出し生活水準を引き上げることのできる先端技術にこの基金を通じて10億ポンドの投資を行う旨発表した。ISCFの下で2017年~2018年に政府支援を受けるその他の領域には、最先端の医療・医学、ロボット技術・人工知能、衛星・宇宙技術などがある。

[DW編集局]