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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 国防高等研究計画局(DARPA)
- 元記事公開日:
- 2017/09/07
- 抄訳記事公開日:
- 2017/10/17
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DARPAが若手研究者向けのYoung Faculty Award(YFA)2018の公募を開始
- 本文:
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9月7日付けのDARPA(国防高等研究計画局)による標記記事の概要は以下のとおりである。
DARPAは、本日、過去最大級となる26の研究分野において、Young Faculty Award(YFA)2018の公募を開始した。YFAプログラムは、大学院および非営利研究機関の有望な若手研究者を特定して、国家安全保障上の課題やニーズに関する研究に参画させることを狙っている。 2018年度のYFAは、研究者キャリアの初期段階にあるエリート研究者に研究資金を提供し、国防総省(DoD)の研究能力を変革させる革新的研究の方向性を見出すことを目的としている。 YFAの長期目標は、将来的にキャリアの大部分をDoDと国家安全保障関連研究に費やする次世代の科学者や技術者の育成である。
DARPAのT・マクケード(McQuade)防衛科学局事務局長は次のように述べている。「6つのDARPA技術局のすべてにまたがる幅広い研究テーマを取り上げることができ大変満足している。このYFAは、DARPAが関心を寄せる科学技術課題に対処するために、様々な専門分野の終身もしくは終身在職コースにある若手の准教授または助教授が、その専門知識や革新的アイデアを持ち込む良い機会となる。本プログラムは基礎研究であるが、もし成功すれば、最終的に革新的な軍事技術や民間技術を生み出す突破口となる可能性がある。」
YFA2018は24ヶ月の研究助成費助成プログラム(12ヶ月ごとに最大25万ドル)である。YFA2018の26の研究トピックは以下のとおりである。
・複雑な非ゲーム的ゲームの設計
・位相フォトニクス
・物質探索のための人工知能
・斬新な放射線感知
・真空エネルギーとの工学的な相互作用
・非外科的脳インターフェースの新方式
・自己形成型中枢神経系インターフェース
・最小プラント:高モジュール性を有する生合成経路設計が容易な工学的植物
・大型非平面光学面の防汚ソリューション
・細胞間情報交換の複製
・ゲノム編集結果の改善の為のプログラム可能なDNA修復
・効率的な統合ナノフォトニクス
・敵対的人工知能(AI)
・フェンタニル系毒素のインテリジェントセンサーの開発
・高品質原子トラップおよび導波管
・ミリ波電力増幅器の広帯域化
・小型移動体用の材料とアクチュエータのイノベーション
・コンパイラ・リライター連携によるソフトウェアの攻撃面の解消
・誤情報等の拡散の計算モデル
・ビッグデータの要約
・ネットワーク型無人自律システムの分散制御
・合成物流(Composable Logistics)によるレジリエンス
・IoTを用いた広域センシング
・戦術的地形解析
・熱構造的不確実性への感受性
・スウォームの意図の理解 [DW編集局+JSTワシントン事務所]