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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 国立科学財団(NSF)
- 元記事公開日:
- 2017/10/03
- 抄訳記事公開日:
- 2017/10/26
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NSFの資金支援を受けた LIGO チームが2017年ノーベル物理学賞を受賞
NSF-funded LIGO pioneers named 2017 Nobel Prize in Physics laureates
- 本文:
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2017年10月3日付の国立科学財団(NSF)による標記発表の概要は以下のとおりである。
NSFの資金支援を受けてレーザー干渉計重力波観測施設(LIGO)の開発を主導した3人の科学者が重力波検出の業績によりノーベル物理学賞を獲得した。
この発見はNSFが11億ドルを投じた高精度の施設 LIGO を用いて達成された。この最初の発見は2015年9月になされ、アインシュタインが100年以上前に発表した一般相対性理論による予測の一つが確認された。
LIGO はもともと重力波検出の手段として1980年代に提案された。このプロジェクトを主導したのは、Rainer Weiss 現MIT物理学名誉教授、Kip Thome 現カリフォルニア工科大学理論物理学名誉教授、および3月に亡くなった Ron Drever 教授であった。Barry Barish 現カリフォルニア工科大学物理学名誉教授が1994年に本プロジェクトに加わり、その後LIGO の施設長になった。
2017年のノーベル物理学賞は、Weiss、Thome、Barishの3氏に授与された。
LIGOは、NSFが資金支援した研究の中で、リスクは大きいが革命的な研究の1例であり、NSFがこれまで資金支援した中で最大規模の実験の1つである。ファンディングにより施設の建設・運用経費や、LIGOで入手したデータの研究を行う個々の科学者に対する研究助成金の支援を行った。
[DW編集局+JSTワシントン事務所]