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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 国立科学財団(NSF)
- 元記事公開日:
- 2017/10/04
- 抄訳記事公開日:
- 2017/11/06
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2017年度ノーベル化学賞に関する声明
- 本文:
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10月4日付けの国立科学財団(NSF)による標記記事の概要は以下のとおりである。
NSFのフランス・コルドバ長官は、ノーベル化学賞の発表について次のような声明を発表した。
「ノーベル財団は、溶液中の生体分子の高分解能構造決定のためのクライオ電子顕微鏡の開発の功績により、ローザンヌ大学(スイス)のジャック・デュボシェ氏、コロンビア大学(米国)のヨアヒム・フランク氏、MRC分子生物学研究所(英国)のリチャード・ヘンダーソン氏に2017年のノーベル化学賞を授与した。NSFはこれまで30年間にわたり数々の賞を通じてフランク氏を支援してきた。NSFはまた、デュボシェ氏との米国共同研究に対してファンディングを提供して来た。」
クライオ電子顕微鏡は、生命を支える生体分子プロセスの3次元立体構造の再構築を可能にすることで、生物学と生化学を根本的に変えた。この技術は、原子スケールでの生命の前例のない観察を可能にし、ウイルスから抗体までの全てについて精確なモデルを提供する。ヨアヒム・フランク氏は1984年にその可能性をNSFに示した。NSFは3次元再構築のための高分解能電子顕微鏡の取得を支援し、その後数十年間に亘ってこの技術の新しい応用の開発を支援し続けた。生化学はフランク氏と今年の他の2人の化学賞受賞者、リチャード・ヘンダーソン氏とジャック・デュボシェ氏のおかげでこの重要な視覚化ツールの恩恵を受けている。
[DW編集局+JSTワシントン事務所]