[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
米国科学振興協会(AAAS)
元記事公開日:
2017/10/19
抄訳記事公開日:
2017/11/29

米国科学振興協会(AAAS)とメキシコ科学評議会が協力協定に調印

AAAS and Mexican Scientific Council Sign Collaboration Agreement

本文:

10月19日付、アメリカ科学振興協会(AAAS)の標記記事の概要は下記のとおりである。

米国トランプ政権が北アメリカ自由貿易協定、移民政策を見直し、メキシコとの国境に壁を建設する構想があるという緊張した空気の中、10月19日、AAASとメキシコ大統領科学諮問委員会が両国の科学協力を深め政策策定における科学知識の役割を高めるための協力協定に調印した。協力には、科学を政策に反映させることや科学外交教育をすることについてのワークショップ開催などが含まれる。

すでにAAASとメキシコの科学技術諮問機関は、AAAS作成のオンライン科学外交コースをスペイン語に訳して行うべく作業をすすめている。ラテンアメリカ地域のスペイン語圏の人々がこのコースを受けることができるようにするためである。

調印式の後、「科学が関与する政策についてのメキシコ会議:科学と政策の接点」が開かれた。会場でAAASのCEOであるホルト氏は、「科学は政策立案に関与すべきであり、政策立案者は科学がより良いエビデンスの理解に向けたプロセスであり、より信頼のおける知識であることを確証することが重要である」と強調した。また、「科学は政策や規制に知識をもたらすが、科学自体は政策や規制を決定するものではない」とも述べた。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]