ロシア連邦政府の2017年9月25日付標記発表では、9月18日に政府指令により承認された2025年までの民間航空機輸出促進戦略について報じているところ、同戦略の概要は以下のとおり。

2025年までの民間航空機輸出促進戦略では、航空機産業における輸出の現状を述べ、今後輸出の潜在力がある重要な製品、可能性、航空機およびその予備部品の供給先として優先性の高い市場を定めている。

本戦略の目標は、ロシア航空機産業の民生用製品の持続可能な輸出の伸びを確保することにある。本戦略は航空機産業を、航空機機器の設計、製造、試験、グレードアップ、修理、再利用を扱うロシアの組織全体であると解釈している。

本戦略では、航空機エンジン、構成部品および機器のロシアメーカーに対し、注文確保とその初回輸出納品の実行（輸入航空機に関する新しい航空プログラムに規定される現地化要件の提示なども含む）について包括的支援を提供する。

本戦略で定められる義務は次のとおり。
・技術の規制や認証など新市場における障壁克服の支援
・航空機産業組織における技術設備の充実および作業基準のレベル向上
・国産品の外国市場における認知度の向上・強化支援
・国産航空機およびその部品のアフターサービス・保守のための分岐ネットワークの構築
・統合化された航空機産業組織における民生用航空機輸出促進の優先化

[DW編集局]