[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
全米科学・工学・医学アカデミー(NASEM)
元記事公開日:
2017/10/26
抄訳記事公開日:
2017/12/07

大学はコンピュータサイエンスへの学生の殺到に対し対策を講じるべき

Colleges and Universities Should Take Action to Address Surge of Enrollments in Computer Science

本文:

2017年10月26日付けの全米科学・工学・医学アカデミー(NASEM)による標記記事の概要は以下のとおりである。

NASEMの新しい報告書は、米国の大学は、現在多くの組織においてリソースの負担になっているコンピュータサイエンスへの学生の殺到に対し早急に対策を講じるべきである、と提言した。同報告書はまた、例えば対応策として教員の数を増やす、学生の入学者数を制限する、革新的な技術を用いて多くの学生に講義を届ける、といった組織が取り得る一連の戦略について検討した。

このような学生の増加を招いた重要な要素は労働市場にあり、コンピュータサイエンスの学生の卒業者数に比べて、同分野の求人数がはるかに大きいからである。特に、サイバーセキュリティ、データサイエンス、マシンラーニング分野の求人が多い。

報告書は、このような学生の増加に対処するにあたり、大学は、その対策がコンピュータサイエンスの学生の多様性に与える影響に対しても気を配り、また積極的に多様性を高める策を講じるべきである、と述べている。現在のところ、コンピュータサイエンスは、最も学生の多様性が低い学問のうちのひとつである。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]