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- 国・地域名:
- 英国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)
- 元記事公開日:
- 2017/10/11
- 抄訳記事公開日:
- 2018/01/09
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中小企業の起業、規模拡大、成長を支援
- 本文:
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ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)の2017年10月11日付標記発表では、ロンドンのシティにある英国商業金融・銀行会議におけるマーゴット・ジェームス(Margot James)中小企業担当大臣の講演内容を報じている。以下にその概要を記す。
2016年の初頭時点で英国にはこれまでで最も多い民間企業550万社がある。2015年から9万7,000社の増で、2010年以降の新規企業は実質100万社を超えている。これら企業の99%が中小企業である。小企業は1,250万人の雇用を擁し、これは英国の民間セクター全体の48%に当たる。全体で年商1.3兆ポンドを誇り、これは民間セクター全体の33%に当たる。
ロンドン、オックスフォード、ケンブリッジを結ぶ「ゴールデン・トライアングル」と呼ばれる地帯とその他の地域との間には非常に大きな格差が存在する。情報格差の存在、中小企業が必要としている支援、需要の喚起方策といった現況下の問題を把握することが重要で、各地方で個々の企業に合わせた対応をする必要がある。そのために政府は全国39か所に成長ハブ(Growth Hub)ネットワークを設置した。これにより各地方の中小企業の目標達成を支援する。
英国では、銀行に対する全体的な信用はドイツ、フランス、イタリアよりもかなり高いが、個々の事業の実態を見る必要がある。特に中小企業の財政がストレスにさらされているとき、銀行の支援を求めている。
「企業顧客向け貸付実施基準」なる銀行業界で合意された基準は、資金難を抱える中小企業にとって極めて歓迎すべきものである。
[DW編集局]