[本文]

国・地域名:
オランダ
元記事の言語:
英語
公開機関:
オランダ科学研究機構(NWO)
元記事公開日:
2017/11/06
抄訳記事公開日:
2018/01/23

NWOが研究資金供与制度を簡略化

NWO will simplify research funding instruments

本文:

オランダ科学研究機構(NWO)の2017年11月6日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
===
2018年、オランダ科学研究機構(NWO)は、すべての分野において、簡略化された一連の資金供与制度を実施する。研究者は、2018年8月1日からこの新モデルに従って発表される第1次公募にプロポーザルを提出することができる。NWO理事会は今回の措置を通じ、研究資金の供与状況をさらに明確にし、学際的な研究プロポーザルに関与する各研究分野間の結びつきを強化したいと考えている。

このような変更は、各研究分野の境界を超えた作業が容易にできるような新しいNWOを目指す中で生まれたもので、このNWOの新たな資金供与制度は、当面、優秀な人材、プロジェクトへの公開資金供与、プログラムへの公開資金供与、戦略的資金供与という4つのカテゴリーを対象にする。各カテゴリーはモジュラー構造となっており、例えば優秀な人材のカテゴリーでは、Veni、VidiおよびViciなどに対して限られた資金供与がなされる。NWOおよびオランダ保健研究開発機構(ZonMw)は、今後数か月にわたり、この新システムについてさらに詳細に検討を重ねていく予定である。

各々の資金供与制度に関しては、NWOの各分野(AES(応用科学&工学)、科学、SSH(社会科学&人文科学))の理事会とオランダ保健研究開発機構が、それぞれの研究分野の特性およびニーズを十分に考慮したうえで、構成モジュールと、各分野で利用可能となる制度のポートフォリオを決定する。オランダ保健研究開発機構における簡略化は、NWOが資金を拠出するプログラムに関してのみ実施されるため、主に一定のテーマに基づいたプログラムに影響は及ばない。NWOおよびZonMwは、こうした変更が実施される少なくとも6か月前までに、各々のウェブサイトを通じてその旨を告知する。

[JSTパリ事務所]